翌朝、内弟子の学生・樫山を送り出し、慎介を起こした。昼過ぎに画商の太田黒がやって来た。彼はこれからは売れる枕絵を描いて欲しいと慎介に頼み、参考資料として春画画集を置いていった。
そんなある日、美佐代は兄嫁の綾子から呼び出しを受ける。綾子は美佐代の幸せだという言葉に疑念を露にし、慎介の悪口を言った。美佐代は綾子に女として敵意を感じた。樫山が連れてきた若い女たちをモデルに、慎介は春画を描きあげた。太田黒はその絵に満足しながらも、濃厚なまぐあい図がいいと、風俗上がりのモデル・紅子を紹介した…。
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