彼女の目の前に座った老人は中根康広。元会社社長で暇を持て余して面接を受けに来ていた。中根は元社長らしく威厳があり、態度もふてぶてしく、横柄である。どちらが面接を受けているのか分からない。それもそのはず、玲子は彼の会社の社員だったのだ。中根は勿論、一社員のことなど覚えていなかった。
そんな中根に「元の職業や役職は関係ないし、通用しないと」と玲子がキレる。中根は言われて初めて、自分が面接を受けにきていたのだと認識して態度を改める。だが、自分の孫ほど年齢が下の、しかも女に、しかも元社員に一喝されたのをおもしろく思っていない。
面接はマンツーマンであった。中根はどうせ不採用ならと、いまいましい玲子に襲い掛かる。だが、彼女にあっけなく投げ飛ばされてしまう。それどころか、逆に、役にたつのかと襲われてしまう。馬乗りになられる中根、そのまま玲子に責められて、呆気なくいってしまう。