そんなある日、妹の玲美が尋ねて来た。最近婚約した玲美は、結婚式が近付くにつきマリッジブルーになっていた。美沙子はなんとか説得しょうとしたが、玲美に「お姉ちゃんの結婚を見て、ますます嫌になったのよ」と言われ、返す言葉もなかった。
鏡の中の自分は、確かに独身時代のような輝きがなくなった。玲美にはっきりと指摘され、美沙子は落ち込んだ。
そんな時、高校の同窓会の誘いの電話があった。久し振りにあった友人たちのほとんどはまだ独身だった。おしゃれ、グルメ、ディスコの話についていけなくなった美沙子は、同じ主婦になっている恭子とともにカフェバーで飲み直した。