この偽装結婚の仲介を務める村岡は、別れた妻・今日子とズルズルと肉体関係を続けていた。村岡を愛していたが、いつまでもこんな関係を続けることに耐えられなくなった今日子は、再婚を決意した。いつかはそんな日が来ると思っていた村岡であったが、やはりショックであった。そんな村岡が皮肉にも人の仲人まがいのことをしている。
ラブホテルの一室で村岡媒酌のもとで、芳介とはるみの結婚式がおこなわれた。形だけの三々九度をし、村岡は出ていく。芳介はこれで四回目の偽装結婚であった。籍だけを人れるという約束であったのに、入管は厳しいと言って、いきなりはるみにのしかかる芳介。彼にとってこれも報酬の一部であった。