そんなある日、みさとの父・木下が訪れる。木下は現在引退して会長職にあるが、財産家である。夫婦の住まいも木下がひとり娘の為に購入した。木下は今回の件で一哉が離婚するのではないかと心配しており、経営する会社に誘ったりするが、一家は雑誌編集長の仕事が天職と言い断る。孫への期待のある木下は人工授精を提案するが、みさとはヒステリックに拒否する。
精神的な疲労をみさと自信も感じており、このままでは一哉に捨てられるのではないかと疑心暗鬼になる。そんな中、ひょんなことで近所に住む麻子と知り合う。彼女は最近越して来たので知人もおらず、みさとに友達になって欲しいと懇願する。翌日。麻子が遊びに来る。子供は実家に預け、シングルマザーで議員の愛人だと話す麻子にみさとは同情と共感をおぼえ、絆を深める。
翌日も麻子は料理を作る約束だったと家を訪れた。それから度々お構いもなく現れる。彼女が訪れた日に限って何かしらものがなくなるようになった。みさとは精神が不安定になり、一哉に促されるまま行きつけの精神科へ向かう。
みさとが風間医師に薬の副作用により記憶が曖昧になることを話すと、催眠療法を勧められる。風間に肉体を弄ばれ、一哉とのセックスとは違う快感に溺れるみさと…。