君たちがいて僕がいた

  • 2021/12/24
出演者:
舟木一夫
本間千代子
千葉真一
高峰三枝子
堺正章
佐野周二
監督:
鷹森立一
上映期間:
2021/12/31 - 2022/01/06
上映時刻:
10:00~
シアター:
小田原の城下町にある城山高校では、大学受験期を迎えて様々な問題が噴出していた。今もPTA会長田中大造が、息子の彰の進学問題で校長室に怒鳴り込んできた。父親の東大至上主義にすっかり嫌気がさした彰に、佐藤洋や久保千恵子は同情を寄せている。洋も芸者をしている姉・歌奴への負担から大学進学を諦めようとしていたが、「お姉さんの気持ちを察してあげて」と千恵子は励ましていた。幸奴も心配して担任の矢吹先生に進学相談を持ちかけるが、それが大事件の発端になろうとは…。受験勉強にかこつけて体育の授業をサボろうとした彰に矢吹先生が体操を強制して怪我をさせてしまった。怒った大造が、「矢吹先生を追い出せ」と校長に詰め寄るが、校長は矢吹先生を庇って対立。あくまでも矢吹先生放校を狙う大造は、町の赤新聞を煽って矢吹先生と芸者・幸奴のスキャンダル記事をでっち上げた。大造は、このスキャンダル記事を利用して矢吹先生放校を採決しようと「臨時PTA総会」を招集する。一方、矢吹先生を支持する生徒たちは、全校生徒を動員して総会会場に押し掛ける実力行使を決意。千恵子や洋の親友・竜一が中心になって進学組、就職組、不良組を駆けずり廻って動員体制が整い、弱腰の洋を千恵子が説得して、いよいよPTA総会会場突入の時がきた。総会は大造の強引な議事進行で進み、矢吹先生と校長の追放処分が採決されようとした時、生徒が雪崩込んで総会会場が一変する。さらに松葉杖をついた彰が「悪いのは先生じゃない、親父だ」と告白して、町のボスとして権力をほしいままにしていた大造の陰謀は瓦解した。生徒たちの正義感が勝った。芦ノ湖にピクニックに来た皆の前で矢吹先生と幸奴の結婚宣言が発表されて、青空の下に祝福の拍手が響き渡った。