途方に暮れた花子は、ひょんなことから一義が営むうどん屋に住み込みで働くことになる。他に若い店員・礼がおり、客は常連客ばかり。そんなアットホームな雰囲気に花子は居心地よさを感じる。そして優しく仕事を教えてくれる一義に好意を抱くようになる。一義もまた、花子への思いを抱え、悶々とした日々が続いた。
常連客で一義の幼馴染み・隆は妻・茜と本屋を経営しているが、大型書店に客を取られ、ついには資金繰りに困り店を閉める決意をする。その夜、隆はいつもより丹念に茜を愛した。二人は再出発を誓い合い、この町を去った。
一義は寂しさから花子に自分の過去を話し始めた…。