そんなある日、左遷気味の営業先の配置換えがあり、彼は新世界へと向います。この町は、昔子供の頃に一時住んでいたことがあるのですが、何故かそのときの記憶だけがポツンと抜けているのです。何かがあったことだけは分かるのですが、それが何だったか思い出せない…。が、その町に入ったとたん、次々と記憶が蘇ってきたのです。そして、大好きだった、アイスクリーム屋のおじさんのことも。
大好きだった…、大好きだった…、なんだろう、この感情は…。
そんな自分に戸惑う彼の前に、そのアイスクリーム屋のおじさんが現れたのです。何という再会なのか。その瞬間から、彼の人生は大きく変わり始めていって…。