一方、明日香は、社長の朝比奈に説教をされている。明日香は、ツアーの客に尻を触られて、お客と喧嘩をしてしまったのだ。「それぐらい、サービスしてもらわないと…」こうゆうのは慣れだからと、朝比奈は明日香の体を触り始めた…。とそこへ、1本の電話がかかった。東京案内をして欲しいと言う依頼だ。
その日の夜。昼間、広美が電話番号を渡した神林から、電話がかかってきた。戸惑う神林をよそに、これからホテルに伺います。と、半ば強引に押しかける。これからが、スペシャルサービスの時間だ。豊満な体を武器に、色々とサービスする広美。すっかりご満悦の神林は、今度、東京に来た時も広美を指名するいう。
翌日、明日香が、小旗を持って笑顔を振りまいている。客は、先日の電話の大田原夫婦。仕事一筋、子供を育て上げてきたふたりにとって、今日は初めての東京観光だ。
朝比奈の運転する車で、都内の名所を巡る明日香たち。雷門、東京タワー、都庁・・・記念写真を撮ったりして、大田原夫婦もなかなか楽しんでいる様子。
そして、巣鴨のとげ抜き地蔵。何でも、ここのお地蔵様は、病気を治してくれるという御利益がある。充子は彦造の浮気癖を直そうと、お地蔵様のアソコを丹念に洗い続けている。いい加減待ちくたびれた彦造は、明日香にお願いをする。「夜、充子が寝たら、儂だけにもっといい所を案内してくれ。せっかく花の大東京に来られたのだ。儂が何を望んでいるか、分かっとるだろう?」突然の依頼にも、ニッコリと微笑む明日香であった。
お洒落なバー。彦造は店で、店で一番高いウイスキーを頼んでいい気分。しかし、明日香は気が気でない。早く帰りましょうと説得するのだが、酒に付き合わされ、一緒にいい気分になってしまうのだった。実は明日香は酒に弱かったのである。したたかに酔った明日香は、彦造をラブホテルにご案内。そこで、サービスを展開する。
一方その頃、おいてけぼりにされた充子は激怒していた。「このツアー会社はどうなってるの?」そんな充子に、朝比奈はただただ平謝り。
翌朝。明日香と彦造が充子の元に戻って来る。だが、激怒しているとばかり思っていた充子は、至極ご機嫌な様子。実は、自らの肉体で充子にサービスしていたのだ。こうして、大満足のうちに大田原夫婦の東京ツアーは終わり、自宅へと帰るのであった。
連日、鶴亀観光はは大忙し。しかし最近、明日香は少々疲れていた。海外旅行の添乗を夢見て業界に入ったものの、今は東京観光専門。しかも、夜のサービスまでしている。「私、このままでいいのかしら?」
そんなある日、事務所にひとりの青年がやって来た。彼は、田舎の高校生・陸。東京の大学に入ってミュージシャンになることを夢見ていたが、造り酒屋を営む父が急逝。一人息子の彼がその跡を継ぐことになり、しかし一度だけ憧れの東京へ行ってみたいと事務所を訪れたのだ。
陸を連れて、観光案内する明日香。東大赤門、賑やかな渋谷、そして憧れの武道館。それを見つめる陸の表情は感慨無量だった。夜、明日香は陸にもう一つ思い出を創ってやることを思いつく。一晩だけ彼女になってあげるのだ。童貞の陸を明日香が上手くリードし、二人は果てる。
翌日、明日香に見送られ故郷に帰って行く陸。別れ際、彼は明日香に「いい想い出が出来ました」と言い残す。その一言で、明日香は自分の仕事に自信を取り戻せた。
今日も今日とて鶴亀観光は大忙し。本日の客は、リピーターの大田原である。「明日香ちゃん。君のサービスが忘れられなくてね」と囁く彦造に、どんなサービスを提供しようか考える明日香であった。