通夜だというのに、酒好きの息子はハメを外していた。彼を怒鳴りつけてやることもできず呆れるみのるの元に、息子の嫁・麻耶がやって来た。彼女はよく出来た嫁で、息子にはもったいないと思っていた。それは性的な意味も含めてである。やがて、息子とは別の、知らない男の声も聞こえて来た。麻耶はその男を「松田さん」と呼び、あろうことか自分の遺体の傍らでまぐわい始め、あられもない声を上げた。見たいというみのるの一念が、片目を少しだけ開かせた。しかし、その頃には事は済んでいた。
その後、麻耶の口から、生前みのるがいかに自分をいやらしい目で見ていたかという罵詈雑言が飛び出す。松田が訪れたのも、普段から彼女が愚痴をこぼすエロ爺さんの顔を、一度拝んでみたいという興味本位からであった。
みのるが麻耶の言葉に立ち直れないショックを受けた矢先、孫の晴夜が現れた。彼女は二人にして欲しいと麻耶を階下に押しやり、室内にはしんみりとした空気が流れるが…。