美しすぎる刑務官 女囚淫行

  • 2020/11/07
出演者:
メイファ
青木こずえ
吉行由実
監督:
伊藤正治
上映期間:
2020/11/14 - 2020/11/20
上映時刻:
10:00~
シアター:
刑務官室から男女の喘ぎ声が聞こえてくる、佐伯薫「21」と刑務官の三島「30」だ。三島の責めにたまらず全身に快感が走る薫。三島の腰がだんだん激しく律動し、絶頂へと高まり同時に果てていく。三島が封筒に入った金を数えている。金額を確認して、薫に制服を投げ出す三島。薫は構わず制服を着て鍵を取ると出て行った。檻の中の女囚川村岬「25」に会うために身体と金を提供した。薫の顔を見て驚く女囚、薫は岬を見下している。
 カメラマンを目指す薫がスタジオマンとして働いている。威張り腐るカメラマンの矢崎「33」に、薫は顎でこき使われている。泣きそうになった薫に優しい声で励ます女がいた。先輩アシスタントの岬だ。薫は、岬と共同生活をしている。安いギャラで働く薫をみかねて、岬が自分の家に来ないかと誘ったのである。岬は交通事故で死んだ両親の残した一軒家に住んでいる。薫は一緒に住むうちに何時しか忍と恋仲になっていた。三人はおもしろおかしく共同生活をしている。子犬のようにじゃれあう三人、それは、まるで仲良しの家族そのものだ。家の中で楽しく過ごしてそのまま雑魚寝している三人。
 その夜ホテルで矢崎は、スタジオのオーナー原絹代「32」になじられている。「あんたは二流なのよ。しょせんわかってんでしょ。それを私が拾ってやったんじゃない。」スタジオの経営不振、絹代が紹介したフォト雑誌の写真の仕上がりについて、絹代は矢崎を攻めた。
「いい。 次の仕事で、またどうしょうもない写真出して、依頼者の不評買ったら、いい加減、あんたのこと、切るからね…ほんと、困ったもんだ。あんたが上手いのはセックスだけなんだから」絹代は矢崎に身体の奉仕を求めた。絹代の体に満足を与えていく矢崎。
 翌日スタジオに矢崎が現れた。矢崎が荒れて、薫に八つ当たりをしている。必死に耐える薫。スポンサーに怒られたのはお前のせいだと…矢崎の命令でモデルをやらされる二人。「私たちモデルではありません」と嫌がる二人。止めてもいいが他に行くところなど何処にもない、と矢崎に言われ仕方なくポーズをとりつづける二人。次第にエスカレートして行きレズもどきのポーズになっていく。その夜、薫は岬の胸で泣いた。薫は朝、目覚めると隣に岬がいない。岬の部屋までくると、中から忍の声が聞こえてくる。「だから、俺は姉さんのことが好きなんだ」「もういい加減にしなさい、あなたには薫がいるでしょうよ」「姉さんだろ薫にいて欲しいのは」姉弟に不信を抱き始める薫。
 矢崎はある日、二人にテーマを与えた。『自写ヌード』だ。この前のお詫びのつもりで、自分の代わりに仕事をしてもらいたいと言う。二人いっぺんにというわけには行かないから、どちらかいい写真をもって来たほうを使いたい。目を合わせる薫と岬。お互いに頑張りましょうと、薫にいう岬。薫は岬に姉弟の関係を聞き出したいが、言い出し兼ねる。そんな薫の様子を変に思う岬。薫が姉弟の関係を疑っていることに気付く。あれは昔付き合っていた男がしつこくて、忍に頼んで、芝居してもらったのだと言う。誤解している薫の気持ちを解く岬。そして家での写真撮影会が始まる。キッチン、ベランダ、バスルーム、リビングで…最初は見ているだけの忍も裸にして、三人で撮りっこになっていく。そのうち撮り疲れて、そのまま寝入ってしまう三人。ふと、薫が目を覚ますと姉弟が近くに居ない。部屋にいるのかと思い二人を探しに行く薫。部屋の中からあえぎ声が聞こえて来る。ドアを開け、二人の近親相姦セックスを目撃してしまい、愕然とする。
 スタジオで自分を撮影する薫。しかしその様子は何か変だ。薫はたちあがると事務所にいき、岬が矢崎に渡した写真とネガを焼いてしまった。と、人の気配。後を振り返ると、酒に酔っ払った矢崎が立っていた。「そういう事か。友情なんてもろいものだな」矢崎はそう笑いとばすと、薫に襲いかかった。薫は矢崎に犯された。事後、放心状態の薫に構わず身支度をしている。スタジオに誰かが入ってくる物音に気付く矢崎、忍がドアの前に立っている。倒れている薫の状態を見て驚く。矢崎に駆け寄り襟首を掴むが払いのけられる。薫の目からは乾いた涙が流れた。薫の胸に付いたスペルマを払う忍。奇声を発するとスタジオを駆け出していく「コノヤロー!」矢崎を追っかけようと、ガードレールを、乗り越える。と、その時脇からヘッドライトが光った。忍は帰らぬ人となった。忍の悲鳴が夜空に響き渡った。
 誰もいないリビング。テーブルの上には、1輪の百合の花と、楽しそうな3人の写真が置かれている。岬に矢崎に犯されたことを話す薫。岬は薫の体を綺麗に拭いていった。「…大丈夫。…敵は討つよ。…私があいつを殺してやる…忍のために…薫のために…3人のために」と、どこからか遠く、パトカーのサイレン音がきこえてきた。
 刑務所の檻の中では、女囚が刑務官に細々と話している「弟に近付けるためにあなたを家に呼んだのよ。…わかる?あなたとずっと一緒にいたかったから。忍とあなたがいい仲になれば、何時でも一緒に過ごせる一生ずっとより添って生きていける。…そう、単純に思ったわけ」岬の思いを告白される薫。檻の中がロウソクの明りに満ちている。パースデーケーキのロウソクだ。今日は、亡き忍の譲生日を祝っているのだ。二人は薬を頬張り、ゆったりとグラスを空けていく。