かつてバイトでガードマンをしていた頃、五月は同じ現場で働く敦にレイプされ、それ以来男性恐怖症に陥った。そのショックで喋らなくなった五月を綾が優しくフォローした。
綾もまた心に傷ついた過去があった。恋人の寿に心底惚れ抜いていたが、寿にとって綾は都合のいい女でしかなく、あっさり彼女を捨てて去った。それからの綾は誰かを守れるくらい強くありたいと思うようになった。
そんなある日、五月と綾は休憩中に、清掃作業をしている範子と出くわす。範子は以前綾と仕事をしていた仲だ。その後、五月と綾は範子に誘われミュージシャンを夢見る彼女の路上ライブを見に行く。二人は目標を持って生きる範子を見て、二人だけで住む無人島を買うために貯金をすることを決めた…。