満員の電車内。人妻風の若いOL・秋子が立っている。その尻に男の手が伸びて、振動に合わせるように静かに撫で回す。秋子、身をよじるがその手は執拗に尻を追い撫で回す。押された拍子に男の手は秋子のスカートのファスナーへ伸び、静かにファスナーを降ろしその中へ滑り込む。秋子たまらず抗いながら、回りの男の顔を見る。すましている隣の中年男の顔。スカートの中の手が、大胆に股間を弄り愛撫を繰り返す。秋子、抗いながらも吐息を漏らす。ほほ笑む隣の中年男。さらに大胆に愛撫を繰り返す男の手。
公園のベンチで旧友の純が秋子からの話を聞いている。その中年の痴漢男は毎日決まって、電車の中の秋子を襲うと言う。風俗嬢の純は通勤地獄を知らないが、堅気務めのつらさを知り、警察に相談するように薦める。秋子は「私もはじめ、そう思ったの。でも…ある晩のこと」と続きを話し出す。
秋子の家。その夜遅く、夫の守雄が上司の山下を連れて帰ってくる。ニ人は既に飲んでいてご機嫌だ。守雄は課長の山下に妻の秋子を紹介した。秋子は山下の顔を見て驚いた。その男はあの電車の痴漢男にょく似ているのだ。しかし山下はそんな秋子に驚く様子もなく、平然と夫と二人で酒を酌み交わしている。二人は話が社内の勢力人事になると、がぜん盛り上がり、山下は盛んに夫を「信頼できる唯一の部下だ」と持ち上げ、来年の人事異動で、夫を東京本社に引き戻し係長に据えると言う。夫は今は横浜支社に務める身の上だ。気を良くした夫は、山下に盛んに酒を注ぎ、秋子に手料理の催促をする。その夜、山下は泊まることになり、秋子は客間に床をのべた。しかし酔い潰れた夫が眠り込んでしまうと、山下は本性を露にし、秋子に襲いかかり「おとなしく言うことを聞けば、お前の夫を悪いようにはしないから」と、秋子を無理やり犯してしまう。
電車の中。秋子の声で「あれから毎日のように、あの男の大胆な痴漢行為が続いたわ」満員電車の中で、山下に触られる秋子がいる。「おとなしくしていれば、お前の夫の将来は安泰だ。俺の愛人になれ」と執拗に迫る山下。じっと我慢の秋子だ。
公園。その話しを聞いて驚く純「本当なの、その話？」「ええ。こんなこと、夫はもちろん警察にも言えないし、私、どうしたらいいの？」と泣く秋子だ。「卑怯な男ね。絶対に許せない」と怒る純。「助けて、お願い何とかして」と鎚り付く秋子だった。純はそんな秋子を見つめて頷いた。
電車の中。山下がいつものように秋子に付きまとい、痴漢行為を繰り返している。するとその隣に不審な動きをする女がいる。その女は純だ。純は痴漢行為に夢中の山下の背後から手を伸ばし、山下の股間のファスナーを静かに開けると、画鋲を貼り付けたミニバイブを取り出し、山下のブリーフの中に押し込んでファスナーを閉めた。振動に合わせて山下の腰を突き上げる純。突然、悲鳴を上げる山下。ブリーフの中で針付きバイブが暴れ回っているのだ。山下、たまらずズボンを脱いでバイブを取り出す。そのとき純が悲鳴を挙げて叫んだ「この男、変態、痴漢よお！」その声に騒然となる車内。山下を見て客たちの罵声が乱れ飛ぶ「恥を知れ、恥を！」「このバカを、突き出せ、警察だ！」ブリーフ姿の山下は通勤客たちに囲まれ、赤面してへたり込んだ。その様子を見ては笑み合う秋子と純である。
第二話「女子トイレ盗撮」
女子トイレの個室。個室の下の隙間からデジタルカメラを差し入れて、隣の個室で排泄行為をしている女の写真を撮る若い男・正人がいる。モニター画面に写し出される女の痴態。モニター画面の女は、盗撮に気付かずに排泄を終えると個室から出て行く。モニターをチェックした正人、個室の上の隙間から外の様子を伺うと、個室から出て行く。女子トイレの前の廊下。バッグを抱えた正人が出てくる。すると若い可愛いOL・弥生がやって来て、トイレに入る。正人、「おっ！」振り向くと追うようにしてトイレに入る。正人はドアの閉まった個室の隣に入り込む。正人、慌ててカメラを取り出し、隙間から差し入れる。モニターにさっきの可愛いOLが映り、パンツを脱ぐと便器に屈む。その姿がたまらなくなまめかしい。欲情する正人。モニターに排泄行為を終えた弥生が映る。正人は耳を澄まし、ドアの音を聞くと同時に個室を飛びだし、隣の個室に押し入る。正人が弥生に襲い掛かり、乱暴に愛撫を繰り返す。弥生、恐怖の余り声も出ない。正人の手が弥生の下着にかかる。やっと抗い出す弥生、正人は弥生の口を塞ぎ「静かにしていれば、命は取らない」と脅しながら、弥生を犯す正人。ことの後、しくしく泣いている可愛い弥生を見下ろしていた正人が「ごめん。君がとても可愛いもんだから…つい、ごめん」と謝る。すると弥生は正人を見つめると「…いいわ、許してあげる。その代わり、私の頼みを聞いて」。はてなと驚く正人だ。
ビルの屋上。弥生が正人に語る。会社の意地悪な部長にいじめられている弥生は、その仕返しを思いついたのだ。「あの憎らしい部長の恥ずかしい写真を、社内中にばらまきたいの。協力してくれるなら、あなたの女になってもいいわ」と正人を誘う弥生である。夢のようなその話しに正人は飛びついた。
会議室。部長・令子の前で弥生が叱られている。資料に頼んだ見積もり計算が間違っているのだ。口汚なく弥生を罵る部長の令子。唇を噛み締めて屈辱に耐える弥生である。お茶を入れる弥生が、令子の茶碗に強力下痢薬を流し込む。弥生がその茶碗を持って令子の前に行く。令子の薬の時間なのだ。令子は持病の頭痛薬をお茶で飲み干す。それを黙って見つめる弥生である。
女子トイレ中。弥生がトイレに入ってきて、正人を呼ぶ。個室に隠れていた正人が出てくる。二人は空いている個室に『故障中』の貼り紙をして、残りの個室三つの内、正人と弥生がそれぞれ入る。すると慌てて駆け込んで来た令子が、残りの隅の個室に飛び込んだ。正人が仕込んで置いたデジタルカメラのスイッチを入れると、慌てて排泄をする令子の姿がモニター画面に映る。令子は隠されたカメラに気が付かず、一心不乱に排泄する。令子の恥ずかしい姿を、デジタルカメラに収める正人。すると隣の個室の上の隙間から弥生が顔を出し、正人の盗掘犯行現場を隠し持っていた小形カメラで写し撮った。
駐車場。弥生が一人待っていると、車が来て正人が顔を出す。弥生が駆け寄り車に乗る。正人が令子の写真を弥生に見せる。そこには令子の恥ずかしい姿がまざまざと映っている。喜ぶ弥生を抱きすくめる正人。正人の愛撫を巧みにかわす弥生。「まだ駄目よ。あいつの泣き面を見てから。今度の日曜、空けといて。いいわね」と車から飛び出す弥生だ。
翌朝のビルの屋上。弥生がコピーした写真の束をビラまく。空高く舞い上がるコピー写真。そこには、部長・令子の恥ずかしい写真と正人の犯行現場写真が並んでいる。
部長室。令子が来て、机に置かれたコピー写真を手にすると、驚き慌てふためき飛び出て行く。その様子を見て一人ほほ笑む弥生である。弥生の声で「あの盗撮野郎は、翌日警察に捕まりました」
オフィス。弥生が意気揚々と歩いて来る。そこへ一人の社員が弥生に郵便物を手渡す。中を開くとそこには一冊の投稿雑誌。中には大股開きでトイレ中のあられも無い姿の弥生が写っていたのだった。
第三話『公園の覗き』
公園の木立の中。草むらで、若いアベック・有美と政紀がキスを交しながらいちゃつき、抱き合って話している。離れた木陰でその様子を伺う春彦の顔がある。有美と政紀は人目もはばからず、互いに愛撫を始めて横になる。大胆な政紀の愛撫。それに応えて有美も愛撫を繰り返す。木陰で隠れていた春彦はその様子を見て、身を屈め静かにニ人に近づく。愛撫を繰り返す二人に、寄り添うように横になる春彦。政紀の手が有実の乳房や股間を弄っている。二人は歓喜の中で春彦にはまるで気が付かない。春彦、有美の豊満な肉体に涎を流し、静かに手を伸ばし、政紀になった気持ちで有美に愛撫する。悶える有美。だんだん大胆に過激に触りまくる春彦の指先。悶える有美、感じて絶頂に。…と、「何か変」と感じる政紀。見ると政紀の左手は有美の乳房にあるのに、有美の股間に手がもう二本集まっている。身を伏せたまま、有美に必死に愛撫を繰り返す春彦を見つけた政紀、驚き春彦を殴りつけた。慌てて素早く逃げ去る春彦。
陶酔から覚めた有美「どうしたの？」「痴漢だよ」と答えた政紀に驚き、身を起こす有美だ。そばに定期入れが落ちているのに気付き、手に取る政紀。その定期入れに浅岡春彦の社員証が入っている。「こいつが、今、君のからだ触ってた」「いやだあッ」と社員証に見入る有美。「この野郎、ただじゃおかないッ」と意気がる政紀だ。
深幸の家の前に有美がやってくる。ベッドの中で絡み合う二人。その様子を窓から盗み見る有美。深幸の上で果てる恋人。その男の顔を見て「おやッ」と思う有美だ。あの社員証の写真に似てないか。身支度を整えたその男は、そのまま一人帰って行った。有美、庭から部屋に入り「お邪魔、だったかしら？」慌てて身支度をして深幸が、ベッドルームから出て来た。有美は友達の深幸に借りたCDを返しに来たのだ。有美は今の情事を見てしまったことを深幸に告げて「新しい恋人なの？」と尋ねた。深幸からその恋人の名が「浅岡春彦」で会社員であること、まだ知りあって日が浅いことを聞き出した。有美はあの覗き痴漢男が、彼であることを直感した。有美は深幸に先日の公園での覗き事件を話し、春彦と別れるように勧めた。しかし深幸は恋人の春彦が痴漢男であることをガンと否定して、有美を信じようとはしなかった。有美は仕方なく政紀に電話した。春彦の社員証を前にして、話し合う有美、政紀そして探車の三人。「彼の無実を証明するには、それしかないな」と言う政紀に、深幸は渋々領いた。
公園の出入口。有美が待っていると、春彦がやって来た。有美は拾った社員証を返したいからと、春彦を呼び出したのだ。有美は春彦に言う「私にしたこと、もう一度、見せて欲しいの。覗きの痴漢ってどうやるのか見たことないの。見せてくれなければこれを警察に届けるわ」春彦は慌てふたむき「僕は痴漢なんか、していない」と言い張った。「とぼけてもだめよ。私の体を散々もてあそんだくせに。それじゃあ、警察行きましょうか？」と強く迫る有美だ。春彦は仕方なく渋々頷いた。
公園木立の中。やって来る有美と春彦。木立の陰に一組の若いアベックの姿が見える。有美はそのアベックを指して「あの二人に、やって見せて」。春彦は頷くと、いちゃついているアベックに忍び寄る。それを木陰から見つめる有美だ。草むらに寝転んで愛撫を交し合うアベック。身を伏せ静かにそこに近付く晴彦。晴彦の手が男の手と混じって、女の股間に伸びた。その時アベックが急に起き上がり、男の手が春彦の手を掴んだ。そのアベックは何と深幸と政紀だ。深幸をみて顔面蒼白になる春彦。有美が駆け寄り「やっぱり、言った通りでしょ？」と尋ねた。大きく頷く深幸である。