公演のチケットの売り上げは上々だったが、制作費用がかさみ、目下資金が不足していた。だがそれを実家が裕福な公彦が補う事になっていた。士朗は公彦のそういう面を頼りにしていた。公彦はそれが嬉しく、士朗に手を握られたりすると、その温もりを大切にしていた。しかし、公演初日に向け稽古している時、大道具の三四郎と士朗のふたりがこっそりと…。
クライマックス
- 2020/09/15
公演のチケットの売り上げは上々だったが、制作費用がかさみ、目下資金が不足していた。だがそれを実家が裕福な公彦が補う事になっていた。士朗は公彦のそういう面を頼りにしていた。公彦はそれが嬉しく、士朗に手を握られたりすると、その温もりを大切にしていた。しかし、公演初日に向け稽古している時、大道具の三四郎と士朗のふたりがこっそりと…。