そんなある日、家を出たきりだった一人娘の薫が、恋人の辰夫を連れてひょっこり戻ってきた。あっけらかんと結婚するという二人に駒子は唖然とするばかり。二人に仕事を手伝うよう命じるが失敗ばかりで足を引っぱられ、すっかり二人に振り回されるのだった。
そんな旅館へまたもや大黒田が現れた。地代の滞納を餌に強引に迫る大黒田に駒子は苦渋の決断で高価な結婚指輪を抵当に入れようとする。だが、しまっておいたはずの指輪がない。大黒田が襲い掛かるところを辰夫が救った。指輪は仲居の君江が持って出て行ったのだった…。
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