その男の名は崇。彼とは昔、結婚を前提に付き合っていた恋人同士にあった。しかし、彼は地元にUターン就職するのをきっかけに沙弥香と別れ、その後地元で結婚をして現在単身赴任でこちらに住んでいる。
この間、偶然街で再会してから沙弥香はほとんど毎日崇の部屋を訪れている。今日もいつものように抱き合う二人。ところが情事の最中にチャイムが鳴る。崇の妻が突然部屋の掃除に来たのだ。慌ててクローゼットに隠れる沙弥香に会話が聞こえない様に音楽をフルボリュームでかける崇。大音響の中、セックスに縺れ込んでいく二人。クローゼットの中からその様子を見ている沙弥香。実は、妻だと思った女はホステスの京香だった。以前預かった鍵で勝手にスペアを作り、上がり込んで来たのだ。京香がすっかり妻だと勘違いをしている沙弥香は、京香がシャワーを浴びている間に部屋を後にする。
沙弥香が急いで自宅に帰ると、いつも帰りの遅い修二が珍しく帰宅していた。「尚美と会っていた」とごまかし夕飯の仕度をする。
夜、背中を向けて寝ている修二の隣りで悶々としている沙弥香。崇と京香の成熟したセックスを思い出しながらオナニーをする。
翌日、沙弥香は学生時代からの友人尚美に電話をする。修二とのセックスレスの事、崇との不倫の事を打ち明た。すると、尚美は「修二さんも浮気してるみたいよ。昨日ホテル街で若い女性とホテルから出てくるところ見たの。全く似たもの夫婦よね」と、皮肉混じりの答えが返ってきた。実は修二は沙弥香と倦怠期を向かえた頃から尚美と密会するようになっていた。ところが昨日、情事中に修二の内腿にキスマークを発見したのだ。
沙弥香は修二の浮気を薄々気が付いていたものの、真実が明らかになるとなんだかとても空しい気分になる。沙弥香の足は無意識のうちに崇の部屋へ向かっていた。明かりが灯いているのでチャイムを鳴らすが留守のようだ。ドアに手を掛けると鍵は開いていたので中に入る。「煙草でも買いに行ってるのかな?」とキッチンで料理を作り始めた。その時「ピンポーン」とチャイムを鳴らす音がする。崇が帰ってきたと思い「はーい」とドアを開ける沙弥香。しかし、立っていたのは夜勤明けの律子だった。律子は崇と仕事先の病院で知り合い、関係を持つようになっていた。お互い、崇の奥さんだと勘違いして、丁重に挨拶を交わすがすぐに状況がわかり、律子が上がり込んで取っ組み合いになる。律子にビンタを食らった沙弥香はクローゼットにぶつかった瞬間、「ギャ」と悲鳴が聞こえゆっくり扉が開く。中から出てきたのは、バスタオル1枚の京香だった。見合う3人。
沙弥香、律子、京香、尚美。何時の間にか沙弥香から助けを求められた尚美も加わり、酒盛りが始まっていた。仕事の事、夫の事など愚痴る4人。その内に尚美が、大胆にも修二との事を打ち明ける。その告白が女たちの怒りに火を付ける。彼女たちは身勝手な男達に対し一致団結、復讐の計画に燃え上がるのだった。
数日後、沙弥香の自宅では尚美が遊びに来ている。帰宅する修二に二人は愛想良く出迎える。つい先程、ホテルで尚美とセックスをしていた修二は他人行儀な態度で接する。沙弥香は、そんな修二の上着を受取り奥へ・・・。が、上着を持ったまま居間に戻ってくる。「これは何?」内ポケットからネックレスを取り出す。それは沙弥香が尚美にこの日のために渡したモノだった。いうまでも無く、尚美が修二のポケットに忍ばせた。「ごめんなさい」わざとらしく謝る尚美。すると修二の携帯がなる。「修二さーん、今度いつ会ってくれるの?」と、京香の声。「し、知らない」と電話を切る。と、すぐに電話が鳴る。「修二さーん」と、律子の声。見知らぬ女の声にもビクつく修二に対し、追い打ちをかけるように「どういう事?」と二人は責めよる。
一方崇の部屋では、修二を家に縛り付けてきた沙弥香がいつも以上に激しいセックスをする。もう一度とせがむ崇をおいて、とっとと部屋を後にする。と、入れ替わりで京香がやってくる。京香もまた、いつも以上に激しさを増し、まるで盛りのついた牝猫のようだ。自分本位なセックスでイッてしまう。と、あっさり帰る。すると今度は待ってましたといわんばかり、律子がやってきた。ぐったりしている崇をよそに、とっとと崇の上に跨る。「お疲れのようねえ。注射でも打とっか?」と、意味深に微笑むと、その時京香と沙弥香が乱入してきた。三人で崇に襲いかかり、椅子に縛り付ける。尚美が崇の奥さんに電話を掛け、崇の耳元に電話を押しつけ普通の会話をさせる。すると、京香と沙弥香が崇の股間をまさぐり始める。思わず声が震える崇。増らず、情けない声を揚げる。実況中継を交えながらいろんな音を聞かせる尚美。電話の向こうで発狂する妻の声。