一年前に夫の俊一を亡くして以来、淋しい日々を送りその欲求不満は限界を迎えていた。雅子には夫の死後何かと雅子を支えてくれた夫の親友で元恋人でもあった山村和也の存在が心の慰めとなっていた。しかし互いの疼きが頂点に達したとき、一線を越え求め合ったのだが、なんと山村は突発性のインポとナリ互いに思いを告げることが出来なかったのだ。更に客の入りが悪くなり傾きかけているクラブのことが雅子の気持ちを重くさせていた。雅子の店は山村の勤める信用金庫から融資を受け、その回収担当が山村なのだ。
夫の残してくれた店を何とか守り続けたい。と、亡夫の墓の前で誓う雅子だったが、スナックに戻れば仕入れの酒の支払い延期の方に、酒屋の主人・古山孝明に体を求められる始末。
そんな気持ちを誰にも相談できず悶々するある日、雅子はついに同じ未亡人という境遇の常連客、町内の婦人会会長の入江美沙に相談してしまう。
美沙は、同じ未亡人として主人の店を守ろうと頑張る雅子に「昇天寺の住職を訪ねてみたら…」と意味ありげにアドバイスを送る。昇天寺は駆け込み寺として有名で多くの悩める人妻や未亡人達を癒す。同時に相談者へのセクハラ説法等の噂も雅子は耳にしていた。が、雑子は美沙が告げる「住職の説法を受ければ資金援助は勿論、雅子の限界に達した欲求不満もきっと癒されるわよ」の言葉に尻込みしながらも熟れきった肉体に疼きを感じていた。 近づく返済期日と送られてくる催促状に背中を押されるように昇天寺に足を向ける。そこで雅子が見たのは、なんと酒屋の妻古山沙織だった。沙織は近所でも評判のブランド好きで酒屋の妻にはとても見えないのだ。つまり、沙繊も住職の説法を受けその肉体を代償に援助を受けていたのだ。
そして、翌日、意を決した雅子が昇天寺の山門をくぐる。
奥の院に通された雅子は素直に自分が置かれている立場を語り出すが、全て住職に見透かされて驚く。説法の謝礼の「お布施」も出せないと告げる雅子に「あなたの肉体がお布施ですよ」と答える住職。雅子の柔肌を弄ぶ住職。
返済期日に山村に返済金を渡す雅子。二人にどことない気まずさに雅子は再び昇天寺を訪ねる。 店の再建と山村への思いを亡夫の墓の前でうち明けた雅子の前に、住職が現れる。「いまだに
未練の断ち切れぬ者に、幸せは来ませんよ」と亡夫への未練を断ち切るように墓前で雅子の体を弄ぶ。そんな雅子の恥態を覗き見ている山村がいる。そして、その横に美沙の姿も…。住職は山村のインポ回復のため雅子の恥態を見せつけて嫉妬心を利用して回復させたのだ。やがて、雅子の店に客足が戻り活気が復活する。アドバイスの礼を言う雅子に答える美沙。しかし、全ては住職と美沙の淫らな計画だったのだ。住職は雅子の美しさに溺れ、愛人の一人である美沙に雅子を昇天寺に訪ねさせるようにし向けさせたのだった。
客の帰った店内。活気が戻った喜びをかみしめる雅子。しかし、もう一つのことが心に引っかかる。それは山村のこと…。その時ドアが開き山村が現れる。「全ての未練を断って、君を迎えに来た…」
その腕に飛び込む雅子。やがて二人はひとつに解け合っていく。