誠一郎の弁護士、佐伯が遺産相続の手続きを終えた頃、遠縁にあたる野沢俊介(38)が、江藤家を訪ねてきた。野沢は誠一郎の遺産を受け継いだ二人の姉妹から、金を借りるつもりだったが、対応に出た倫子は野沢の話に耳を傾けようとはしない。野沢には、すでに三千万の貸しがあった。野沢の憎悪に満ちた目が、江藤邸を怪しく睨み付けていた。
数日後、倫子が外出先から戻ると、静まり返った家の中で野沢が待っていた。追い返そうとする倫子に、野沢は不気味に笑いかける。
「妹の方じゃ、ラチがあかなくてね」
繁華街の一角にある沼田興産。そこに、妹の麻美は捕らえられ、椅子に縛りつけられていた。沼田耕造(45)は野沢の債権者だった。そして、金を返せないでいる野沢を使い、江藤家の遺産を奪いとる計画を立てた。野沢に連れてこられた倫子の前で、ヤクザ風の男二人が、麻美の衣服を剥いでいく。あらわになった麻美の白い肌を舐め回す男達。泣き叫びながらも、急所を責められ身をよじらせる麻美。倫子は堪らず沼田に助けを求める。
「だったら、お前が身代わりになってやれよ」
言われるままに服を脱ざ、沼田の股間に顔を埋める倫子。沼田は泣きじゃくる麻美の前で倫子の足を高々と上げ腰を突き入れた。
沼田達は二人を別荘の地下室に案内した。隅にはオリが有り、天井にはウインチが吊られ、縄や鞭、バイブ等、あらゆる責め道具が置かれている。そこで二人を迎えたのは、お手伝いの圭子だった。誠一郎と内縁関係にあった圭子は、遺産が相続出来なかった事で、江藤姉妹を恨んでいた。圭子はヒステリックに二人に鞭を振り下ろす。
翌朝、「トイレに行かせて下さい」と額に汗を浮かべ懇願する麻美に、沼田はおマルを指差し、ニヤニヤと淫らな笑いを浮かべた。ついに絶え切れず、吐息と共に放尿してしまう麻美。床を汚した麻美はお仕置のため、ウインチで吊られ鞭が振り下ろされる。吊られたままで犯され、宙でのけぞる麻美。
全裸の倫子と麻美を向かい合わせに座らせ、クネクネと動く双頭のバイブを二人の秘部に押し入れる沼田。思わず腰を引く二人の後ろから、それぞれ火の付いた蝋燭が近付けられる。熟い蟻の滴りに思わず前進した二人の身体がピッタリと付き、双頭のバイブが奥深く挿入される。
「あ-あ、お姉さまッ あー」「ま、麻美」
バイブの刺激に感じ合い、かばい合うようにだきあう倫子と麻美。
オリの中でぐったりと横たわっている倫子と麻美に野沢が近付いた。五千万出せば逃がしてやる、という言葉に領く二人、シャツを羽織っただけの倫子と麻美、そして野沢が林の中を逃げていく。倫子はスキを見て、野沢の頭に石を振り下ろした。うずくまる野沢を置いて、倫子は麻美の手を引き、走り去っていく。
佐伯法律事務所。電話が鳴り、受話器を取った佐伯の顔色が変わる。
「倫子さん!今、どこにいるの。すぐ行さます」
電話BOXの影でうずくまっている倫子と麻美を見付けた佐伯は、二人の手を引いて車に乗り込んだ。しばらく、車を走らせた頃、ぼんやりと窓外を見ていた倫子はハッとする。
「戻ってるわ!ねえ、どこに向かってるの!」
佐伯はそれには答えず、逆にアクセルを踏み込む。誠一郎の死後、以前から話のあった倫子との結婚を迫った佐伯は、あっさりと断った倫子に恨みを抱いていた。そして、圭子から遺産の略奪計画を聞かされ、手を組んでいた。
車は別荘のすぐ近くまで来ていた。圭子達は江藤姉妹の帰りを、お仕置の用意をしながら…。