出演者:
監督:
坂本太
上映期間:
2020/06/20 - 2020/06/26
上映時刻:
シアター:
宮部霞は、生花の家元である夫を亡くし一年、友人の藤原里美の経営するクラブに勤め細々と一人暮らしをしていた。亡夫の残したかなりの金額の保険金などの遺産で悠々自適に生活出来る筈なのだが、家に一人いる寂しさを紛らわす為と同じ後家である里美に誘われたのである。
そんな時、店の客である山崎和夫と知り合う。山崎が結婚詐欺とも知らず霞の心の隙間を埋めてくれる山崎の優しさに結婚を前提に交際をしていた。結婚を急ぐ山崎に霞は今一つ踏ん切りが付かない。亡夫への思いを断ち切れず不感症になっていた事もあるが、義弟である宮部隆一の事が気に掛かっていた。
隆一は、家業を嫌い憧れていた警官になり、兄の死後家元を継ぐことを拒否し更に婚約者である前田涼子にも何も告げず消息嫌不明になっていた。
霞はそんな踏ん切りの付かない悩みを里美に相談するが『それは…死んだ旦那を裏切っているという被害妄想が原因」と女達の駆け込み寺として有名な『萬念寺』の住職から頂いた精神を安らかにさせる『お香』を試してと手渡す。
萬念寺は、住職の巌鉄と巌隆という修行僧の二人きりの小さな寺である。しかし、萬念寺は現代の駆け込み寺の異名があり多くの悩みを抱える女性達が住職の巌鉄の有り難い説法に助けられ立ち直り評判になる一方、巌鉄が説法と称し、媚薬を調合したお香で女性達を惑わせ猥褻行為を行い高額のお布施を取っているという悪い噂もあったのだ。
その夜、半信半疑で『お香』を試した霞は、その甘い香りに押さえ切れない欲望の高ぶりを感じ山崎と激しく交じり合い感じてしまう。
その霞の感じ方に何かを感じる山崎。
次の日、山崎は里美を尋ね『お香』の入手方法を聞くのだが山崎が結婚詐欺師である事を何故か知っている里美は、答えをじらし肉体を引換えに教える。
その頃、一周忌を機にけじめを付ける事を墓前に報告する霞の前に巌鉄が現れ「…その決意は良くない…亡くなったご主人は成仏できませんぞ…』などと言い残し去っていく。
そして、一抹の不安を感じる霞の前に蒼い顔をした山崎が現れ「理由は聞かずに…」と別れを告げ立ち去る。
山崎は、里美に教えられ「萬念寺」でお香を手に入れた時修行僧の巌隆に「死相が出ている…女と別れなさい」などと脅され「さもなくば…結楯詐欺の常習で警察に突き出すぞ…」と告げられていたのだ。
巌鉄は、説法で凋落した里美を使い霞の財産を狙っていたのだ。
里美は落ち込む霞に付け込み励ます振りをし『萬念寺』での一周忌と住職の説法で精神を清める事を強く勧める。
裏のある事を知らない霞は『萬念寺』行きを承諾してしまう。 そんな或る日、隆一の婚約者である前田涼子が『萬念寺』の評判を聞き傷心を癒す為に訪れ対応に出た巌隆の顔を見て、涼子は我が目を疑う。
何と、巌隆は消息不明だつた隆一だったのだ。
慌てて、外に連れ出す巌隆の姿を物陰から不審そうに見つめる巌鉄。
久しぶりの逢瀬に浸る涼子だが、隆一は失踪の原因も何故僧侶になっているかさえも話さない。その上、今日会った事さえも忘れろと厳命しその場を去る。
隆一は、『萬念寺』で行われている不正行為を内定し証拠を固める為に潜入捜査をしていたのだ。
隆一は、巌鉄と里美の話を立ち聞きし、巌鉄が霞を狙っている事を知り何とか阻止する方法を思案するのだが、その時何と涼子が再び寺に訪れてしまう。
巌鉄達の隙を見付け涼子を助け出そうとする隆一だが、涼子への『説法』によりその正体を知った巌鉄に逆に囚われ涼子と二人巌鉄と里美に凌辱される。
そして、一周忌の日、何も知らない霞は『萬念寺』を訪れる。 説法室に通された霞は漂う『お香』の甘い香りに次第に我を忘れ押さえがたい欲望を感じ始める。
巌鉄の目に好色な笑みが浮かぶ。
何とか『媚薬』が効いていた為、凌辱の記憶の無い涼子を一人逃し霞の救出に向かう隆一。
しかし、説法室の隙間から覗く霞と里美の肉の交わりに立ち眩む隆一の背後に巌鉄が立つ。
「お前に教えてやるよ…姉さんの本当の姿を…」と、不気味に呟く巌鉄。
隆一目の前で凌辱される霞。拒絶する気持を萎えさせる様に漂う甘い香りが隆一の心と肉体を変化させる。
隠し続けたお互いの欲望をぶつけ合う様に激しく交じり合う霞と隆一。
その悦楽の表情にサイレンの音が近付く。
数週間後、亡夫の墓前に手を合わせる喪服姿の霞。その傍らには隆一と涼子もいる。霞は、左手にした指輪を隆一に手渡し涼子に飲めさせる。
そして、何かをフッ切る様に歩き出す。追いすがる隆一に「…全ては…夢」と優しくほほ笑み再び歩き出す。
そして、霞は二度と振り返らない。
出演者:
監督:
坂本太
上映期間:
2020/06/20 - 2020/06/26
上映時刻:
シアター:
宮部霞は、生花の家元である夫を亡くし一年、友人の藤原里美の経営するクラブに勤め細々と一人暮らしをしていた。亡夫の残したかなりの金額の保険金などの遺産で悠々自適に生活出来る筈なのだが、家に一人いる寂しさを紛らわす為と同じ後家である里美に誘われたのである。
そんな時、店の客である山崎和夫と知り合う。山崎が結婚詐欺とも知らず霞の心の隙間を埋めてくれる山崎の優しさに結婚を前提に交際をしていた。結婚を急ぐ山崎に霞は今一つ踏ん切りが付かない。亡夫への思いを断ち切れず不感症になっていた事もあるが、義弟である宮部隆一の事が気に掛かっていた。
隆一は、家業を嫌い憧れていた警官になり、兄の死後家元を継ぐことを拒否し更に婚約者である前田涼子にも何も告げず消息嫌不明になっていた。
霞はそんな踏ん切りの付かない悩みを里美に相談するが『それは…死んだ旦那を裏切っているという被害妄想が原因」と女達の駆け込み寺として有名な『萬念寺』の住職から頂いた精神を安らかにさせる『お香』を試してと手渡す。
萬念寺は、住職の巌鉄と巌隆という修行僧の二人きりの小さな寺である。しかし、萬念寺は現代の駆け込み寺の異名があり多くの悩みを抱える女性達が住職の巌鉄の有り難い説法に助けられ立ち直り評判になる一方、巌鉄が説法と称し、媚薬を調合したお香で女性達を惑わせ猥褻行為を行い高額のお布施を取っているという悪い噂もあったのだ。
その夜、半信半疑で『お香』を試した霞は、その甘い香りに押さえ切れない欲望の高ぶりを感じ山崎と激しく交じり合い感じてしまう。
その霞の感じ方に何かを感じる山崎。
次の日、山崎は里美を尋ね『お香』の入手方法を聞くのだが山崎が結婚詐欺師である事を何故か知っている里美は、答えをじらし肉体を引換えに教える。
その頃、一周忌を機にけじめを付ける事を墓前に報告する霞の前に巌鉄が現れ「…その決意は良くない…亡くなったご主人は成仏できませんぞ…』などと言い残し去っていく。
そして、一抹の不安を感じる霞の前に蒼い顔をした山崎が現れ「理由は聞かずに…」と別れを告げ立ち去る。
山崎は、里美に教えられ「萬念寺」でお香を手に入れた時修行僧の巌隆に「死相が出ている…女と別れなさい」などと脅され「さもなくば…結楯詐欺の常習で警察に突き出すぞ…」と告げられていたのだ。
巌鉄は、説法で凋落した里美を使い霞の財産を狙っていたのだ。
里美は落ち込む霞に付け込み励ます振りをし『萬念寺』での一周忌と住職の説法で精神を清める事を強く勧める。
裏のある事を知らない霞は『萬念寺』行きを承諾してしまう。 そんな或る日、隆一の婚約者である前田涼子が『萬念寺』の評判を聞き傷心を癒す為に訪れ対応に出た巌隆の顔を見て、涼子は我が目を疑う。
何と、巌隆は消息不明だつた隆一だったのだ。
慌てて、外に連れ出す巌隆の姿を物陰から不審そうに見つめる巌鉄。
久しぶりの逢瀬に浸る涼子だが、隆一は失踪の原因も何故僧侶になっているかさえも話さない。その上、今日会った事さえも忘れろと厳命しその場を去る。
隆一は、『萬念寺』で行われている不正行為を内定し証拠を固める為に潜入捜査をしていたのだ。
隆一は、巌鉄と里美の話を立ち聞きし、巌鉄が霞を狙っている事を知り何とか阻止する方法を思案するのだが、その時何と涼子が再び寺に訪れてしまう。
巌鉄達の隙を見付け涼子を助け出そうとする隆一だが、涼子への『説法』によりその正体を知った巌鉄に逆に囚われ涼子と二人巌鉄と里美に凌辱される。
そして、一周忌の日、何も知らない霞は『萬念寺』を訪れる。 説法室に通された霞は漂う『お香』の甘い香りに次第に我を忘れ押さえがたい欲望を感じ始める。
巌鉄の目に好色な笑みが浮かぶ。
何とか『媚薬』が効いていた為、凌辱の記憶の無い涼子を一人逃し霞の救出に向かう隆一。
しかし、説法室の隙間から覗く霞と里美の肉の交わりに立ち眩む隆一の背後に巌鉄が立つ。
「お前に教えてやるよ…姉さんの本当の姿を…」と、不気味に呟く巌鉄。
隆一目の前で凌辱される霞。拒絶する気持を萎えさせる様に漂う甘い香りが隆一の心と肉体を変化させる。
隠し続けたお互いの欲望をぶつけ合う様に激しく交じり合う霞と隆一。
その悦楽の表情にサイレンの音が近付く。
数週間後、亡夫の墓前に手を合わせる喪服姿の霞。その傍らには隆一と涼子もいる。霞は、左手にした指輪を隆一に手渡し涼子に飲めさせる。
そして、何かをフッ切る様に歩き出す。追いすがる隆一に「…全ては…夢」と優しくほほ笑み再び歩き出す。
そして、霞は二度と振り返らない。