ある夜、帰宅途中、自分の後を尾ける不審な男に気付いた久美子は、その男を公園の公衆便所に連れ込み、淫らな行為にふける。「ストレス解消にはこれが一番だわ。馬鹿な男を私の足元にひれ伏せるのは快感だわ…?…?」。その最中にトイレヘ入ってきた優太はドアの隙間からその様子を覗く。事が終り出てきた久美子と、用をたすふりをしている優太、鏡越しに目が合う…?…?。素知らぬ顔で出ていく久美子だが見られたのではと、内心穏やかでは無かった。
翌日、面接にやってきた優太を見て絶句する久美子だが、彼は気付いていないようだった。久美子は、さりげなく大卒ではない優太の学歴を理由に入社を断るが、帰りがけに見せた優太の意味しんな笑みが気になって仕方無かった。イライラした久美子は、新婚ホヤホヤの森田太一を呼び付け、犬のようにはいつくばらせ強制的に体中を舐めさせながら、優太の元へ採用決定の電話を入れるのだった。
その夜、優太は自分にぞっこんの森村結を抱きながら、久美子を思い出していた。久美子の美しさに魅入られた優太、もう一度彼女に会いたいと願っていたことがこんなに早く叶った、しかも就職と言うプレゼントまで連れて…?…?。「あの人は俗に言う『あげまん』だ。大人の女だ」と優太の下で喘ぐ結を見て思う優太だった。彼は、久美子があの時の公衆便所の女だと思ってもいなかったのだ。
翌日、新入社員として皆に紹介されている優太、意気揚々としている。
優太は久美子の下で仕事を頑張った。少しでも自分の恋心が届けばと暇があると久美子を見つめ、目が合うと微笑んだ。まさかそれが久美子を追い詰めてるとも気付かずに。他の社員たちは、おとなしくなった久美子を不審に思いながらも喜んでいた。そんな時、優太が久美子を酒に誘う。「いよいよ脅迫する気ね…?」。恐れながらも承諾する久美子。久美子はイライラして森田を会議室へ呼び、セックスを強要する。
「好きな人ができた」と優太に別れを告げられた結は納得がいかず泣きじゃくるが相手の名前を言えば別れてやると言う。渋々、久美子の名前を告げる優太。
「最近、課長元気ないわね」と佐野と愛人の吉川和美。和美もいずれ久美子のように課長になれると思っているが、佐野にはその考えが微塵も無かった。
数日後、バーで他愛もない話をする優太の目論見が分からず悪酔いした久美子、ふと気付けば優太の部屋に寝かされていた。必死で介抱する優太に心が和んでいく久美子。いいムードになったその時、結が躍り込んできた。「この淫乱パパァー人の男に手だしやがって」。
結の言葉に傷つきながら歩いている久美子、肉体労働者ふうの男と目が合う。誘い合う大人の視線。公園の片隅で男に抱かれながら「あの娘の言う通りね」自嘲気味に微笑む久美子。事後、「こんな馬鹿げた遊びはもう止めにして仕事一筋、頑張るか!」と元気よく歩きだすのだったが…。
翌日、出社した久美子はエンドレスで送られてきているFAXを見て愕然とする。そこには昨夜の男に後ろから貫かれている自分のあられもない姿があったのだ。佐野と社員たちの白い目…。そこへ遅れてやってきた優太、昨夜のことがあるので罰が悪そうに久美子を見る。その顔を見て優太の仕業だと思う久美子、「卑怯者!」と彼をひっぱたき出ていくのだった。
数日後、会社を辞めた久美子があてど無く歩いているとき、スーツに身を包んだ和美と出くわす。久美子が辞めてすぐ課長に抜擢されたと言うことだった。あのFAXの犯人は何時も久美子にいたぶられていた森田だと告げる和美。そして森田を殴り倒し優太は会社を辞めたと。
その夜、独りばっちの久美子の部屋の窓ガラスに石をぶっつける優太。久美子に会いたくて来たのだった。
優太の純粋な慕情をようやく知った久美子。そして二人は強く結ばれていくのだった。