ある日、真帆の墓参りに行った慎也は、喪服姿の女の視線を感じる。後日、その女・理恵が訪ねて来た。理恵は一年前に夫と交通事故に遭い夫は死亡、彼女は怪我で失明した。だが、ドナー登録していた真帆の角膜を移植し、視力を取り戻したのだという。さらに理恵には真帆の瞳の中に残った記憶を見ることができるらしい。慎也は信じ切れず理恵を追い払った。その後彼は親友で精神科医の下平に理恵のことを相談する。下平は荒唐無稽な話で信じてはいけないと言う。
翌日、また理恵が姿を現した。理恵は赤い糸で結ばれているから離れないと答える。それはかつて真帆が言った言葉であった…。