一方、店主の一義は、思いが通じ合っていた店員の花子が長期旅行に出かけたため、このところ覇気がなかった。
そんなある日、一義の元に結婚式の招待状が届く。差出人の両親の名を見て一義は驚き、昔を思い出す。若い一義が全国のうどんの味を知るために放浪していた修行中の頃、とある村で出会ったリリーと意気投合する。リリーは一義に自分のバイト先を紹介した。そこは親が亡くなり後を継いだ若女将の秀子が切り盛りしている民宿兼うどん屋で、そこのうどんは一義が理想とする味だった。一義は料理人の信介に弟子入りを志願するが、頑固な職人気質の信介に断られる。なんとか信介を納得させ、一義は住み込みで弟子入りをする…。