もらったポスターを眺めて歩く修は、迷った末、本人に返そうと記載された連絡先へ電話する。電話に出た女性は、誰からも連絡がなく落ち込んでいたという。そしれあれよあれよという間にレッスンの日時が決まった。
当日、自宅に現れたのは、三十歳そこらの愛美。修は彼女が想像より若く美しい女性だったことに驚く。愛美は熱心に教えるが、どこか空回りでションボリ。修は色々なことを学べたと励まし、絵の家庭教師を始めた理由を尋ねた。彼女は週末家にいると息苦しくなるのだと答えた。左手薬指には指輪が光っていた。
修は徐々に愛美を意識し始める。そして良い雰囲気に中でふたりはキスをした。それを偶然見てしまった息子の妻・陽子は動揺する。
買い物に出かけた陽子は、街中で歩く愛美と安住の姿を目撃する。愛美は妻子持ちの安住との不倫関係を続けていた。安住は愛美のほかに里奈という愛人がいるが、愛美はそれでも彼と離れられないことに揺れていた…。