雄一はすぐに鈴が運び込まれた病院へ駆け込む。常務・水木に事の顛末を聞き、信じられなかった。その後、喪服を纏った砥部の妻・まなみと、娘の茜を見つけ、声を掛けた。茜は「最悪だ」と吐き捨てるように言った。
雄一は東京に戻り、課長に昇進した。ある雨の日、鈴に似た女が男の肩に頬を寄せ、微笑む姿を目撃し、慌てて後を追うが、姿を見失い、その場に立ち尽くす。
雄一は同じ喪失感を抱くまなみと会い、ホテルで互いを激しく求め合った。そして、雄一に思いを寄せる部下・美和とも関係を結ぶ。
そんな中、雄一は街中で鈴に似た女を再び見かける。彼女は男から金を受け取ると、自分の方かへ向かって歩いて来た。思わずその腕を掴むと、彼女は驚き腕を振り払った。
その後二人はホテルへ入った。女を妻と疑わない雄一に対し、別人だと笑う女。雄一は彼女をベッドに押し倒した。脚を開かせ確認すると、そこにあるはずのほくろがなかった。呆然と頭を抱えた。女は和佳奈という娼婦だった。和佳奈を買った雄一は、自宅に呼んで彼女を抱く。事後、思わず鈴の名を呟く雄一に、和佳奈は鈴でないと告げた。そこへ電話が鳴った。雄一の会社で取引先にあたる企業の部長・瀧口とパパ活の関係にある茜が、体を奪われそうになり助けを求めて来たのだった…。