そんなある日、シャワーを浴びて風呂場から出てきた佳代子に近づく男の影が…。レースのカーテンをくぐり、目出し帽を被った男が入ってくる。佳代子と目が合い立ち止まる。無言の佳代子に歩み寄り、触れ合う程の距離で見つめ合う二人。『思いっきり、乱暴にして』と男を誘う佳代子。男は荒々しくキスをして、佳代子を抱く。男の動きが早まり昇りつめてゆく二人。佳代子が男の後頭部に手を回し、目出し帽を一気に剥ぎ取ると成川悠司(17)の顔が現れた。その瞬間、同時に果てる二人。
その夜、夕食の支度をしている佳代子に『明日から名古屋に出張だから』と言う宏三。『ずいぶん急なのね』と佳代子が不思議がる。しかし宏三は『急に仕事が入ってと‥』言葉を濁した。
翌朝、ゴミ出しをする佳代子に声を掛けてくる成川陽子(37)陽子は悠司の実の母親で家族ぐるみの付き合いがあった。『今日から二、三日、家を空けるから…悠司はいるから、何かあったらよろしくね』とニッコリ笑って去っていった。陽子の後ろ姿をぼんやり見送る佳代子。
郊外のシティホテルで、ベッドに横たわる裸の宏三とセクシーな下着の陽子。『今朝、奥さんに挨拶しちゃった‥あたし達の事、気がついたかもよ』宏三は『‥女房の事も娘の事も、どうでもいい』と呟く。『男ってみんなそう。会社をクビになると、この世の終わりって顔になる』と陽子言い、宏三の股間にしゃぶりつく。宏三に跨がり騎乗位で激しく腰を振る陽子。二人果てる。
一方、佳代子が夕食の支度をしていると娘の朋美が『ママさ、隣の悠司君ってどう思う?』と聞く。戸惑う佳代子。そして『あたし、悠司君と付き合ってるんだよね』と告白する。朋美に媚びるように笑う佳代子。『一応、ママには言っとこうと思ってさ…。パパには内緒だよ!』と言う朋美に何も言えない佳代子だった。
放課後、校舎裏の資材置き場で会う悠司と朋美。朋美の片足を上げ挿入する悠司。拳を噛み必死に声を押し殺す朋美。すると、悠司が『これ穿けよ』と紫にパンティを差し出す。驚く朋美。なぜなら、その紫のパンティは佳代子のモノだと知っていたからだ。虚ろな目で抱かれる朋美。宙に浮いた朋美の足首で引っかかた紫のパンティがゆらゆら揺れている。
その夜、部屋着に着替えて朋美が二階から降りてくる。『今日、悠司から面白い話聞いたよ、ママと悠司の話』動揺する佳代子に朋美は紫のパンティを投げつける。『悠司が返すって』テーブルの下に落ちたパンティを見つめる佳代子。『アイツ小学生の頃に見ちゃったんだって。ウチのパパと悠司のママがセックスしてるところ…だから仕返しにママと関係を持ったって』『そのうち悠司は本気にママの事が好きになったって…』涙を浮かべる朋美。『そして悠司はママとの関係が怖くなったから、アタシと付き合う事にしたんだってさ』朋美がテーブルを叩いて立ち上がる。『いったいウチって、どういう家族なの?』と怒りを爆発させ出て行く朋美。そこに電話のベルがなる。が、何も出来ず、何も言えず、只、呆然と立ち尽す佳代子だった。
数日後、徳永家と成川家の玄関に『忌中』の張り紙がある。白布で覆われた祭壇に宏三の遺影が飾られている。成川家の小さな祭壇には陽子の遺影が飾ってあった。テーブルで向かい合う佳代子と悠司。『どうして朋美に話したの』と佳代子から切り出す。『幸せなふりした家族が本当はどんなことになっているのか…教えてやろうと思った』と言い悠司は家を出て行った。
後日、シャワーを浴びて風呂場から出てきた佳代子に近づく男の影が…。レースのカーテンをくぐり、目出し帽を被った悠司が入ってくる。見つめ合う二人。佳代子は決心をしたかの様に『思いっきり、乱暴にして‥』と裕司に呟いた。宏三の遺影の前で絡み合う二人。紫のパンティに舌を這わし愛撫する悠司。狂おうしく身悶える佳代子。徐々に昇り詰めて行く二人だった