どこか噛み合わない会話に飽きてテレビをつけると、画面には元格闘家でタレントの信雄が深々と頭を下げていた。とにかく謝罪という時代の風潮だと芳雄は嘆いた。信雄を見て元同僚の正太を思い出す。
正太はフリーターを辞めて就職しようとしたが、結局はフリーター同然の店員に。コンプレックスを抱えているらしく、やたらと女遍歴を自慢する男で、人妻の千景やOLの綾をハメ倒したと豪語していたが、どうも嘘くさかった。六男が正太がなぜ辞めたのかと聞くと、彼が大好きだったAV女優のtokikoが店で働くことになり、惚れ込んだ正太の気持ちに応えて結婚することになったからだと芳雄は話した。
ある年の話題になった時に、六男が彼女が出来た年と答え、やにわに芳雄が騒ぎ出した。男には見栄を張りたい年頃があるものだと言い、持論を広げ始める。そんな中、同じ店で働くななが一緒に飲もうと現れ…。