私は、変態 もう便所まで待てない

  • 2019/12/17
出演者:
かとう由梨
青木こずえ
林田ちなみ
監督:
浜野佐知
上映期間:
2019/12/17 - 2019/12/20
上映時刻:
10:00~
シアター:
景子は小さな個人事務所に勤めていたが、給料は月に十二万円。安アパートの家賃を払うと、食うのがやっとだ。
 貧乏生活にすっかり嫌気がさした景子は、電信柱に貼ってあった「信頼の結婚相談」の貼り紙に惹きつけられる。ここは起死回生の一発逆転策で、裕福な男と結婚するのも悪くないかも知れない。
 早速、貼り紙の結婚相談所に電話する景子。半ばこわごわ出かけて行った景子を待っていたのは、羽織袴という異様なスタイルの桑山所長だった。
 思わず逃げ出そうとする景子だが、桑山は見かけによらず好人物。自宅を兼ねた結婚相談所を訪ねると、男性会員のデータを前に入会を迫られる。
 この相談所は、入会金が3万円と格安で、コンピュータなど使わない親身の紹介が売り物だった。会員とお見合いするたびに、5千円払い、結婚が成立した場合に二人で10万円というシステムだった。
 景子は、所長自ら手書きで書き込んだ男性会員のデータが信頼出来そうなので、虎の子の3万円を払って入会する。次週の土曜日からお見合いが始まると言われるが、急にトイレに行きたくなる景子。彼女は、大小を問わず用便後は水洗いするのが習慣になっていた。
 おしっこした後、ビデを使う景子の姿は、トイレに仕掛けられていたビデオカメラで盗撮されていた。彼女が帰った後、食い入るようにモニターを見る桑山。
 桑山はお尻マニアだった。女のお尻こそが、彼にとってエロスの全てだ。罪悪感は感じながらも、こうして女性会員のトイレ姿を盗撮していた。今、この相談所に通っている女性会員の幸恵や智代も、すでに撮られている。しかし、アングルがどうしても上からになり、お尻をばっちり狙えないのが歯がゆい。
 しかし、ビデを使う景子の姿は新鮮だった。ビデオを見ながら、思わずオナニーしてしまう桑山。
 景子のお見合いが始まった。景子の最初の相手は、気の弱そうなサラリーマンの米田だった。あまり出世しないタイプに見えたが、貯金は2千万あると言う。結婚資金として、食うものも食わず貯め込んだのだ。
 貯金にぐらついた景子は、米田をホテルに誘う。結婚する以上、セックスの相性を事前にチェックしなくちゃいけない、というのが景子の考えだ。驚く米田だが、ホテルへ行くとなかなかの性蒙ぶりを見せる。すっかり満足する景子。
 しかし、将来をともにする相手としてはどうか、景子が考えている間に、桑山から電話が有り、米田が断ってきたと言う。お嫁さんは、羞らいの有る処女タイプがいいそうだ。景子を、いろんな男と寝てきたキャリアウーマンタイプと思っているらしい。安月給の事務員としては、むかつく誤解だった。
 その後、米田は幸恵とお見合いして、うまく行く。
 次に景子が紹介されたのは、スナック経営の稲川だった。エネルギッシュな稲川を見て、自営業も悪くないと思う景子。相談所で紹介された後、店を見せたいと言う稲川について行く。
 彼と結婚してスナックのママになる自分を想像している景子に、稲川が襲いかかってきた。抵抗するが、無理やりレイプされてしまう。怒りの景子に「結婚して責任を取る」と言う稲川。どうやら結婚できないことへの焦りが、レイプに駆り立てたらしい。頭に血が上って、稲川をぶちのめす景子。
 その足で桑山の相談所に乗り込み、警察に訴えると言う。慌てた桑山は、景子に未練の有る稲川を説得して、5百万景子に払わせる。
 智代に慰められる稲川。
 なんとか怒りも納まった景子だが、相談所でおしっこをした後、桑山と談笑しているうちにビデの話が出る。どうしてビデを使っていることを桑山が知っているのか?景子はトイレから小型のビデオカメラを発見する。
 桑山は、自分のお尻趣味を告白する。そして、もしビデを使っている所をビデオで撮らせてくれるなら、一回20万円払うと言う。
 結婚できない代わりに、妙にお金づいてきた景子だが、思索した結果事務所に辞表を叩きつけ、桑山のお尻モデルになる。相談所のトイレの盗撮はやめさせた。
 そして半年。景子は桑山と結婚し、結婚相談所の社長になっていた。