江口は営業車の中で妻・灯里が作った愛妻弁当を広げ、新入社員・田村に話を聞かせた。あの家は事故物件だったのだと。
それからしばらく経ったある日。灯里は短い手紙を残し、江口の前から突然姿を消した。以来、江口の生活は荒れ果て、無断欠勤を重ねた結果、解雇された。
半年ほどが過ぎた。江口は貯金も尽きようとしていたので、寮完備の「三沢解体工業」に世話になることにした。寮には藤子という寮婦がおり、その美しさに目を奪われた。
廃病院を訪れ、解体計画書に添付する写真を撮影する江口は、そこで数体の女幽霊に遭遇し、襲われる。以前、同じ特徴を持つ女幽霊に襲われたことを思い出した。
その頃、工場の社長室では、三沢にされるがままの藤子の姿があった。同僚の岩木は、藤子は社長の女だから手を出すなと江口に忠告した。
数ヶ月前、競馬で勝った岩木はデリヘルを呼んだ。そこに現れたのは藤子で、その時に彼女から語られた不幸な過去を江口は聞かされ…。