妻の宏美は、半端な売れ方をしている俳優・生馬と不倫していたが、近頃関係がややこしくなっていたので、いい機会だと別れを切り出す。宏美は世間で言う美魔女で、もっと自分に見合う相手がいるはずだと思っていた。
引きこもりの優一は、田舎暮らしに反対するが一蹴されてしまう。二卵性のため、似なくて良かったと常日頃から優一を見下す姉・あずみ。彼女には、自分で店を持つという夢があり、田舎で無農薬野菜を売りにおしゃれなカフェを開けばいいという堅実の言葉で、あずみは賛成する。
かくして長崎家は、多くはない貯金をはたいて田舎へ移住することになった。地元農家の満雄が、農業は甘くないと前置きしながら作業説明をする。一家は満雄をはじめ、近所の農婦人とも打ち解け、優一は青年団に無理やり入れられ、あずみは団に入団している圭吾との距離を縮め…。