二人が仲睦まじく体を重ねる度、隣室に住む童貞のフリーター・正太は悶々としていた。藁にもすがる思いでテレクラに出向くが、ここでも運に見放されたかの待ちぼうけをくらうばかりだった。
そんな彼の姿をよく見かけ、「テレクラ地蔵」と呼んでいるのが、同じアパートに住むOL・綾と五月だった。テレクラでの成果がなく、地蔵と化した日々を送る正太の楽しみは、AV女優tokikoの作品を見ることだった。
平成3年にはバブルが崩壊。五月は綾とほぼ一緒の時間を過ごすはめになり、うんざり気味であった。
その頃、巷ではプレイステーションが大人気となり、龍平はクリスマスプレゼントとして千景にねだりゲットした。
平成8年。綾の影響で生活が一変し、OLの給料でまかなえない程の借金を抱えた五月。借金返済のために、当時流行っていた援交を始めるが、長くは続かなかった。その後ある男と付き合い始め、別の土地へ引っ越すが、男に利用され会社の金に手をつけてしまう…。