数日後、広の部屋に訪れる二郎。『兄貴、雪子とは子供作らない方が良いんじゃないか？国籍も違うし、それに財産狙いかもしれないし…』と突然言いはじめる二郎。実は、広は雪子の両親に数百万の送金をしている。そんな事から二郎は雪子を疑っていた。『そんな事ないよ』と広は言うものの、内心、不安になる広。
一年後、二郎の不安を他所に雪子に子供が生まれる。喜ぶ広と雪子。雪子は自分の子供を中国の両親に見せたいと中国に帰国した。が、一ヶ月経っても雪子からの連絡は無かった。落ち込む広を慰める二郎…。
それから、一週間が過ぎたある日。突然、雪子から連絡が入る。早速、雪子を迎えに行く広。しかし、そこにいた女は雪子とは容姿が別人の雪子だった。雪子から話を聞く広。中国に帰った時、有名な占い師に観てもらうと、運勢が良くないとの事。それを改善するには、整形し名前を変える事が必要だと…。悩んだ末、全てを変える事にしたらしい。
家に帰り四人で家族会議が開かれる。二郎と峰子は怒り心頭で『お前、うちの財産が目的なんだろ！』と責め立てる。雪子をかばう広。雪子は必死に弁解をするが、受け入れてもらえず家を出る事になった…。
数日後、知り合いの紹介で馳真人に会う。馳は中国出身で日本の裏社会で仕事をする男だった。馳は雪子の相談に乗る。そして、雪子にお店の話を持ちかける。『前金で××万円、お前は、後から返せばいい…』『そんなお金がない…』と断る雪子だったが『大丈夫、前金なくても、お前の身体で払えばいい』と驚く雪子の隣に座り肩を抱く馳。燃え上がる二人。事後、『これからやる仕事は、風俗マッサージだ、お客を喜ばせよ…』と言い部屋を出て行く。
数週間後、広の部屋に二郎が行くと一冊の風俗誌を差し出す。『兄貴、たまにはどうだ？』と二郎が言ってもすぐ背を向ける広。パラパラページをめくっていると『性感エステ』が目に止まった。じっくり見る二郎。『ま、兄貴には興味ないか…』と部屋を出て行く。しかし、その雑誌に雪子の写真が載っていた事は告げずに…。
性感エステ『メリッサ』へ入る二郎。すると、そこには雪子が働いていた。驚く雪子。しかし、二郎が客と気がつき『120分コース2万6千円です』と言いサービスを始める。濃厚サービスで昇天する二郎。事後、『どうしてここが
分かった？』と聞く雪子。二郎は『情報誌で…』と答える。『こんな事、入国管理に見つかったら…強制送還は間違いないな…』と二郎は雪子を脅す。そして雪子から金を巻き上げた。
数分後、雪子は馳に電話をかける『もしもし、馳？私、ちょっと頼みがある』『あー粗大ゴミ？ちょっと高いけど、もう一回チンチンオッケーなら、まけてもいいよ』と不適な笑みを浮かべた。電話をする雪子の向こうに倒れている二郎がいた。
その日の夜、広の元へ帰る雪子。今までの事を詫びる雪子。そんな雪子を温かく向える広の姿がそこにあった…。