裕福な家庭で育ち、実家から多額の仕送りを受け取っている幹生は一番広い部屋をかりている。それに、彼女のアサミ(20)を頻繁に部屋に呼び、昼間からセックスしていた。
一方の武は、これまで司法試験を15回も失敗しながら未だに弁護士の夢を諦めきらなかった。それに、勉強をしているかと思うと、深雪や美花の入浴を盗撮したり、パンティーを盗んだりとオナニーのネタ集めに没頭している。
化粧気のない顔に銀縁メガネ。常にジャージ姿で暮らす美花は、ハチマキをしめてガリ勉の日々を過ごしていた。
ある日、幹生がいつもの様に彼女のアサミを呼び出した。そして、アサミに『今日は二人がヤッてる所を、このおじさんに見せようぜ!』と武を指差す。最初はいやがるアサミだったが、そのうち見られている事に興奮を覚え、燃え上がる二人。その姿をビデオに撮る武。すると、携帯の電話がなり、幹生が出ると『ちょっと、毎日いいかげんにしてよ!』と美花の声が…。『うるせーブス』と言って電話を切る幹生。
その夜の夕食はすき焼きだったが、食卓には武の姿しかなかった。深雪は武に二人の事を聞く。『幹生くんは、デートって言ってました』とそれだけ言ってすき焼きを食べはじめた。美花の事が気になり部屋に行く深雪。
部屋では勉強中の美花。深雪が入ってくると『幹生のセックスがうるさい…武の覗きが我慢できない…』と今までの不満を打ち明ける。なだめる深雪。
数日後、深雪がシャワーを浴びていると、武がビデオカメラを持って浴室に入ってくる。盗撮する武。すると電話が鳴り、慌てて浴室を後に武だったが、慌てていてビデオカメラを忘れていった。
ビデオを持って武の部屋を訪れる深雪。気まずい武。しかし、深雪は慈悲の溢れる笑みを浮かべと武の目の前で大きく脚を開いた。『武くん、見て、ここに入れるのよ…』37歳にして童貞の武に手ほどきをする深雪だった。しかし、少しだけ開いたドアから美花の目が光っていた。
翌日、朝食時間に美花は食堂に現れなかった。心配した深雪が部屋を訪ねると美花はボストンバックに荷繕いの最中だった。『こんな環境では勉強ができません』『昨日の夜、あなたがあの変態男と何をしていたのか…』絶句する深雪だったが『誰だって弱さや、寂しさを抱えて生きているの。美花ちゃんもそれはわかって』と言い部屋を出ようとした。すると『私だって…寂しいの』と美花が呟いた。そして…二人はお互いの体を貪った。
午後、幹生が憔悴しきった様子で寮に戻ってくる。深雪が訳を聞くと『アンタなんかが司法試験に受かるとは思えない。将来が不安』とアサミにフラれたという。励ます深雪。やがて自分の子供の様に幹生を抱きしめる。そして、幹生にも体を開いた。
そして翌年、三人は見事に司法試験を合格した。以前とは別人のようにしっかりとした顔つきになった三人。それぞれ深雪に礼を言い春風荘を巣立っていった。