ある日、大学の帰り道、夕立にあった静は、とある食肉加工店の軒下に雨宿りする。何気なく窓を覗くと中で男と女が交わっていた。逞しい男に突き上げられ、獣のように呻く女。それは肉屋の三木(39)とその妻・久子(40)。静は雨に濡れたのも忘れ、息を飲んでそれを見た。
帰宅した静は、欲望に火がつき、真一を求めた。が。やはりアッという間に果てる。静は、飢えた自分に自己嫌悪を覚えるが…。
数日後、あの光景が忘れられない静は、足を自然と肉屋に向けてしまう。オドオドして肉を買いたいと言う静。そんな静の本心を見透かす三木。小売りはしていないが、せっかくだからと静を奥に誘う。路地裏のアパートに、自分達用の極上の肉があると言って、静を部屋に連れ込む。精一杯プライドを保ち、育ちの悪い三木を見下す静だが、三木はおかまいなしに静を抱く。三木の激しいセックスに、静のプライドなどあっさりと消し飛び、我を忘れって喘ぐ静。
それから静は、いけないと思いながら、肉屋を訪れるようになる。三木は来るものは拒まず、静を貪
るように抱く。静もまた、日を追うごとに淫らになって、今まで知らなかった世界を知る。
近頃様子がおかしい義母の後をつけた真人は、肉屋に入っていく静を見てしまう。呆気に取られた真人の前に、久子が現れる。久子は三木と静の関係を知っていて、怒るどころか自分も真人を誘惑し、犯してしまう。真人はそれまで、加奈との初々しいセックス知らず、それまで満たされていたものが、久子にねちっこく責め立てられ、傷ついてしまう。学業にも身が入らなくなり、可奈ともうまくいかなくなる真人。
三木の口から真人が傷ついた理由を知った静は、自分達家族が三木夫婦に壊される危惧を覚える。事情を知らない夫の真一も、真人の事を心配していた。これではいけないと思った静は、三木と会わない決心をする。だが、静は真一とのセックスを、以前にも増して物足りなく感じてしまう。
それでも耐えて、大学に勤務している静。苛立ち、ヒステリックになっていた。そんな静の前に、突
然現れる三木。その頃、自分を避けている静を、大学まで追って来たのだ。静を見つけると、誰もいない教室に連れ込み、強引にセックスしようとする三木。抵抗する静だったが、三木に激しく嬲られと否応なく反応してしまい、どうする事もできない。静はやはり、三木の肉奴隷から逃れる事は出来ないの
だった。
数年後、肉屋からお腹を大きくした静が、充足した微笑を浮かべて出てくる。