翌日。正彦が出張に出かけたのを見送った容子は、泉に和服の着付けを手伝わせる。実は、容子には不倫相手がいて、正彦の留守に密会しているのだった。泉の気持ちも知らず、不倫相手の手嶋武のことを楽しそうに話す容子。着付けが終わると、彼女はいそいそと出かけて行った。
夜。正彦とのデートを楽しんで帰宅した容子は、武に泊まっていくよう勧めると、自分は友人と長電話を始めた。武に部屋を用意した泉は、彼を誘惑する。「ねぇ、奥様にどんなことをしたの?どんな風に可愛がったの?」そして、容子のアソコに挿入し、まだ彼女の体液が付着したままであろう彼の肉棒を、愛おしそうに愛撫するのであった。「私にも、奥様と同じようにして!」武の体を借りて、泉は容子とひとつになる。
数日後の昼下り。プールサイドで日光浴している容子を、泉がマッサージしている。その時、ふと容子が言った。レズビアンって、どういう気持ちかしらん? 私、ちょっと興味があるのよね」いたずらっぽく微笑んで、容子が泉にキスをした。「ねぇ、してみない?」
ベッドに移動し、レズるふたり。容子に愛撫され、泉は天にも昇る心地だった。事後、泉は容子に告白する。「実は私、レズビアンなんです。奥様のこと、ずっと……」すると、容子は「知っていたわ。実はこの前、武とあなたのセックスを覗いてしまったの」泉は、恥ずかしさで顔を赤らめた。「でも、もうあんなことはやめてね。それから、くれぐれも主人には浮気のことを喋らないでよ」あぁ、容子は口止めの為に泉を抱いたのだ。しかし、泉は容子と愛し合えて幸せだった。
ところがある日、どうしたことか容子と武の関係が正彦に知れてしまった。激怒する正彦の前で、一生懸命に弁解するふたり。正彦は、容子と離婚し、武を自分の会社から解雇すると言った。と、そこへ泉が現れ、ふたりをかばった。「武さんは、私とつき合っているんです。奥様とは、なんの関係もありません」すると、正彦が「ならば、証拠を見せてもらおう」とニヤリと笑った。
容子と正彦の前で、セックスすることになった泉と武。愛する容子の為と割り切ってみても、辛い行為であった。
翌日。泉は、家政婦の仕事を解雇されて、五十嵐家を出て行った。だが、これで容子の幸せが守られたのだと思うと、恨む気持ちにはならなかった。
しかし数ヵ月後、結局、容子は正彦と離婚した。彼の会社が不渡りを出し、倒産したのだ。
そしてある日、着付教室を開いた泉のもとに、容子が訪ねて来た。正彦と別れ、武との関係も清算した彼女は、「もう男はこりごり」と笑った。
それから、着付教室を一緒にやることになった泉と容子。仕事を終えたふたりは、襦袢姿で愛し合う。脚を卍型に絡め、敏感な部分を擦り合わせ、何度も何度もアクメに達した。