占い師・朝沼彰虎は少々うさん臭い感じがしたが、ミカにとっては救世主だった。男運を良くするために邪悪なパワーを取り除く荒行が行われる。部屋の隅のカーテンを開くとベッドが現れた。ミカは訳がわからぬうちにベッドの上に四つん這いにされ、パンティをおろされ、アナルにビー玉を突っ込まれるは、前も後ろも触りまくられるは、ついにはバックから犯されてしまった。感じたミカに気を良くした朝紹は、「まだ良くならんな。わしのパワーが集中した精神棒をどんどん注入しよう」と体位を変え、ミカの頭が真っ白になるまでSEXしまくった。
荒行が終わり、五十万という代金を請求したが、ミカにはそんなお金はない。そんなミカに「ここで働いてはどうかな」と朝沼は言った。
その日からは『朝招彰虎能力研究所』の社員になった。朝沼は出張占いもやっており、雑用兼留守番がミカの仕事であった。
朝沼はと言うと、ラブホテルでSEXの真っ最中だった。相手は色気ムンムンの女・京子。この女は怖いヤクザの情婦であった。京子は荒行代として一回会うたびに何十万と言っお金を渡していた。京子は根っから占いなど興味がなかったが、人から朝沼のいかがわしい荒行の話を聞き、一度試したら病み付きになってしまった。今日は、京子の希望でSMチックなSEXをしていた。
ミカが一人で留守番していると、見るからに冴えないサラリーマン・常雄が入って来た。朝沼に見てもらえば運が良くなると信じてやって来たと言う。
「僕は何をやってもダメなんです。仕事はクビになる。女にはモテない。ギャンブルに手を出したら借金だらけ。もうこんな世の中には未練なんかありません」
常雄の悲惨な話を聞いていると、ミカは同情し、朝沼がした荒行をほどこす。初め常雄は驚いていたが、次第に気持ちが良くなってミカにむしゃぶりついていく。二十八才にしてやっと童貞を捨てることが出来た常雄は、荒行が終わった途端自信に満ち溢れた顔になった。ミカは朝沼が戻ると、常雄に占いをしたことを正直に話した。
その日以来、朝沼は留守中の占いはミカに任せるようになった。
朝沼が京子との待ち合わせのホテルに出掛けるとすぐに若い女・文代がやって来た。ミカはこの時初めて女の人を占うので、どうしていいかわからない。そんなミカを容赦なく「何グズグズしてんのよ。早く開運してよ」と文代は怒鳴った。ビクビクしながらミカが文代の下半身を覗き込んでいると、じれったそうに文代はパイブを取り出した。お客の文代がバイブの使い方をミカに教えた。けれども一度コツを覚えればSEXの勘に冴えているミカ。二回目からは文代が失神するまでの技を身に付けた。
その頃朝沼は大変なことになっていた。京子の待っているホテルにいたのは、京子の夫のヤクザの子分であった。朝沼は危うく落とし前をつけられそうになるのを必死に逃げ、それから消息がわからなくなってしまった。
朝沼がいなくなってミカの占いの評判を聞いた人達がロコミでやって来るので、ミカは大忙しだった。
常雄も文代もミカのSEX占いで確かに変わった。そしていつからか二人はつき合い始めていた。
そんなある日、町で偶然、元BF・清に会う以前とは別人のように堂々と明るく、美しくなったミカを見てびっくりする。ミカは清に「もう一度やり直したい」と言われたが、今のミカはそんな気持ちになれなかった。
「清君、自分で自分の幸せを信じられない人には素敵なことはやって来ないわ。自分で幸せを見付け出してね。さようなら…?」 事務所に帰ると十人以上の人がミカの帰りを待っていた。朝沼を追いかけていたヤクザの子分もいた。ミカはあわてて対応に追われる。
ミカの占いはすべての人を気持ちよく幸せにしていった。