智子を乗せた旅客機が空港に到着した。チェックを済ませ、智子はスッチーたちの客室乗務員控室に向かった。そこで、彼女はパリから帰ってきたばかりの同期のスッチー・加藤聖と顔を合わせる。元気のない聖に訳を聞く智子。実は、これから彼と会う約束をしていたのに、仕事が忙しいとドタキャンされたと言うのだ。落ち込む聖に、智子は機内で知り合った有名人やファーストクラスの客の電話番号を控えたリストから、人気絶頂のトレンディ俳優・石原翔の番号を教えてあげた。一流スッチーは、金と男には困らないのだ。
早速、智子に教えられた番号に電話をかけた聖は、翔のマンションヘ行くことになる。部屋に通された聖は、豪華な食事と高価なワインをご馳走になり、そして翔とセックスした。ロマンティックな雰囲気の中、憧れのスタアに抱かれた聖は何度も果てた。そして、こんな男たちと知り合いの智子を羨ましいと思うのであった。
翌日、ペガサス航空の会議室。夏のキャンペーン「リゾッ太」の機内サービス企画会議に出席している智子と聖。だが、ふたりは昨夜のことや智子のニューヨークの恋人のことばかり話していて、ちっとも会議に参加している風はない。と、そこへ智子を呼び出す業務アナウンスが流れた。
指定された場所に行ってみると、そこにはパイロットの速水亮一が待っていた。速水に促され、ロッカールームに入る智子。実は、ふたりは肉体関係を持っていた。「今日のフライトは、智子くんと一緒かと思って楽しみにしていたのに、違うなんて残念だ」そう言いながら、智子の制服をむしり始める速水。制服の下からは、黒い下着があらわになってくる。智子も速水にたっぷりサービスだ。「イタリアまで○時間。退屈なフライトも智子くんのことを考えていると、アッと言う間なんだ」そう言って、智子のアソコを眼に焼き付けるように眺める速水。やがて、ふたりはまぐわり絶預へのぼりつめていくのであった。
速水と一戦を終えた智子は、ロッカーの鏡で化粧を直していた。と、昨日の荷物の中にニューヨークにいる恋人・犬飼信吾から預かった小箱を見つけた。これを、信吾の知り合いの人に届ける約束だったのだ。漸くそれを思い出した智子は、休暇である翌日、その家に行ってみることにする。
信吾から渡されたメモの住所へ赴く智子。だが、その家はどこか怪しげな雰囲気を漂わせていた。インターホンを押すと、不気味な男の声がして小箱は郵便受けに入れろという指示が返ってさた。そして、その代わりに郵便受けの中にあるコインロッカーのキーを持って行けと言うのだ。その指示に従う智子であったが、なんだか嫌な予感がする。「まさか、信吾はスッチーである私のことを運び屋として使ったのでは??」「あの小箱の中には麻薬か何かが入っていて、コインロッカーの中には現金が入っているのかも?」
様々な想像が智子の脳裏によぎる。心配で仕方がなくなった智子は、その夜、再び小箱を届けた家を訪れた。庭に忍び込み、中の様子をさぐる智子。彼女はそこで、SM変態プレイに興じる男女(服部光司と服部綾子)の痴態を見てしまうのである。縛られた光司を鞭打つ綾子。蝋燭を垂らしたり、アナルを責めたり、あらゆる変態プレイが展開されていく。やがて、彼らの目も怪しくトロンとしてきた。「あれは完全にクスリをやってる目だわ!」そう思った智子は、急いでその場を逃げた。
とんでもないことになってしまった。知らなかったとは言え、運び屋の片棒を担がされたとなれば会社を解雇されることになるだろう。憧れのスッチーになれたというのに、こんなことでスッチー智子の華麗な生活の幕を閉じる訳にはいかない。今日は、先日のリゾッ大の企画会議で決まった機内ビンゴ大会の準備があったのだが、それどころではない。智子は、キーにくっついていたメモを頼りに、そのコインロッカーへ急いだ。
辺りの様子を確かめて、ロッカーを開ける智子。果たして、その中には小箱が入っていた。智子はその小箱を取り上げると、急いでその場を去った。その時、智子の携帯電話が鳴った。恐る恐る出てみると、相手は信吾だった。今、ニューヨークから東京の空港に到着したと言う。「こないだの小箱、届けてくれたか?」尋ねる信吾に「届けた」と答える智子。「そしたら、ロッカーのキーを預かったろう?悪いけど、そのロッカーの中の物を取ってきてくれないか?そして今夜君の部屋で会おう」智子はドキリとした。だいたい、ニューヨークでの仕事が忙しい信吾が突然帰ってくるなんて、今までなかったことだ。ますます事件の臭いがする。
散々迷った揚げ句、智子は部屋で信吾が来るのを待つことにした。美味しい職業・スッチーを絶対に辞めたくない。だったら、自分でこの件を解決しなければならない。
智子の部屋へ、信吾は時間通りにきた。食事をし、他愛のない会話。だが、信吾は一向に小箱の事を言い出さない。夜も更けて、ふたりは寝ようということになった。その時になって漸く信吾が小箱のことを言い出した。「小箱の中を見たかい?」首を横に振る智子。「あの箱を出して、中を見るんだ」そう言って、智子に箱を開けさせようとする信吾。「ああ、私はとうとう、麻薬中毒者にされてしまうんだわ」覚悟を決める智子だったが、なんと小箱の中には指輪が入っていたのである。「僕と結婚してくれ」そう言って、智子にプロポーズする信吾。実は、彼は友人の指輪デザイナー(あのSM夫婦)に頼んで、オリジナル・デザインの指輪を作ってもらっていたのだが、忙しくて取りに行けず、代わりに智子に取りに行かせたという訳なのだった。なんてまどろっこしいことをしてくれたのだ。そう思う智子であったが、信吾の気持ちに素直に応え、その夜、ふたりは熱く結ばれるのであった。 それから数日後、スッチー・智子が颯爽と空港ロビーを歩いている。今日は、ロサンジェルス便に搭乗するのだ。結婚は決まったものの、智子はスッチーを辞める気はなかった。「こんなに楽しい仕事、辞めるなんてもったいない!」
すっかり寝静まった旅客機の中、智子は常連のビジネスマン・及川にフエラチオ・サービスをしてあげる。はだけた制服からチラリと見える黒い下着が色っぽい。「こんなに楽しい機内サービスが出来るのは、私ひとり!」智子は、及川のペニスを何度もすすりあげるのであった。