お腹がすくと近くのレストランから出前を取る。今日も出前持ちの麻子が半ベソをかきながら帰って行った。晃は高い料理を取ってもお金を払わない。麻子を強引にフェラして一本抜きしてしまうのだ。麻子は自分の意志の弱さを嘆きながら、仕方なくその代金を立替えていた。
出前だけでない。晃は家賃も払っていない。不動産屋から毎月豊田が催促に来るが、彼も晃のセックスの犠牲者になっていた。始めは仕方なく立替えていたが、とうとう貯金もなくなり、借金をしてしまった。このままでは自分が生活できなくなってしまうへ。「今日は絶対あの女のセックスのえじきにならないぞ」と心に言い聞かせてやって来た。
「今月から家賃を払って下さい!」
豊田の悲痛な胸の内などおかまいなしの晃は、股間をゆっくり開いたり閉じたりする。懸命に誘惑されないようにと目をそむける豊田の手を引き、股間に導いた。自暴自棄の豊田の下半身を操りながら、自分も楽しみながらセックスする晃であった。
豊田は会社に帰って、社長の新山に告白した。激怒した新山は豊田に変わって晃の立ち退きに立ち上がった。早速マンションに乗り込んで晃と対決する。ノーパンの晃の股間がチラチラと見えるが、それが晃のワナだと知っているので始めから防御体制で警戒した。そのかいあって、新山は晃のセックスのえじきにはならないですんだ。
自分の神通力の通じない強敵の出現に、晃はしばし考え込む。 そんな時に妹の美樹から会いたいという電話があった。憂さ晴しに晃は出掛けて行く。美樹は婚約者の大矢を連れて来ていた。大矢は週刊誌の記者をしているという。晃は美樹が席を立ったすきに大矢を誘い、ひとりで訪ねて来るようにと言い含めるへ。
迷いながらも晃の魔力にひきつけられていく大矢。いとも簡単に晃に大矢は喰われてしまった。一度晃に体を奪われた男は晃の言いなりになってしまう。すっかり手なずけられた大矢は新山の身辺をさぐるように命じられた。
新山の身辺を調査した結果、新山は婿養子で女房に頭があからないこと、そして女房に隠れて事務員の真奈美と愛人関係にあることがわかった。
晃はそれを材料にマンションの家賃を払わない契約をしてしまった。
大矢から美樹に晃の私生活が暴露され、実の妹にも愛想をつかされる。妹だろうが恋人だろうか大した価値はない。
晃の生きがいはセックスだけ。今日も出前持ちの麻子がやって来る。食べかけのステーキの横で、晃の舌技に腰抜け状態の麻子だった。