三十路同窓会 生々しい不倫妻

  • 2019/05/10
出演者:
園田菜津実
岡田亜沙美
篠原さゆり
監督:
大門通
上映期間:
2019/05/11 - 2019/05/17
上映時刻:
10:00~
ジャンル:
シアター:
久しぶりの大学のクラス会が終わった後、仲良しの有美と深雪は風呂に浸りながら、昔話に花を咲かせている。去年再婚した有美は、夫が地方に単身赴任中なので、気楽に義理の息子と娘の世話をしていると話す。深雪はそんな有美の若々しい肉体に羨望の眼差しを投げかけ「若いわね。なにか、特別な手入れでもしてるの?」と尋ねる。「若いエキスをたっぷり吸ってるからよ」と答える有美。「誰か若い男と浮気しているの?」とまじめに驚く深雪。「冗談よ」と笑って答える有美だ。
 有美は深雪の夫婦関係が気になる。深雪の夫の伸雄は大学のクラブの先輩で、かつて有美も伸雄に心を寄せていたのだが、伸雄は有美より深雪を選んだのだ。「夫は浮気もせずにすごくまじめ、私たちの夫婦仲はすごく円満よ」とのろけて見せる深雪だ。有美は深雪に伸雄への昔の気持ちを告白して、学生時代のクラブ旅行で、二人のSEXを覗き見したときのショックを話す。
 学生時代の有美が寝ている。気がつくと隣に寝ているはずの深雪の姿がない。部屋の戸が少し開いている。と廊下からかすかに喘ぎ声が聞こえてくる。有美は驚き廊下に出る。
 布団部屋の中から聞こえてくる女の喘ぎ声。有美が中を覗くと、学生時代の深雪が伸雄に抱かれている。その濃厚な情事。ショックを受ける有美は、悔し涙に暮れながら一人で寂しくオナった。
 今だから笑って話せる有美だった。驚きとともに聞いていた深雪は、急に顔を曇らせて「実は困ったことが起きたの。同じ仲間として助けてほしいの」と有美に悩みを打ち明ける。それは有美と深雪は学生時代、同じ愛人バンクの『夕暮れ族』に入っていて、バイトのつもりで遊んでいたのだ。深雪はその時の愛人契約の相手に、現在脅されていると言う。顔色を変えて「詳しく話して」と言う有美に深雪は語り出す。
 ある日、深雪は電車の中で痴漢にあった。その痴漢が昔の愛人契約の相手・村川だった。村川は昔の面影はなく、薄汚れた中年男になっていた。「騒ぐんじゃねえよ。昔の愛人を忘れたか。俺は町でお前を見つけて後をつけ、お前の家も、旦那の勤め先もみんな調べてあるんだ。騒ぐとみんな旦那にバラスぞ。旦那は昔のお前のバイト、知らないんだろう?」と耳元で囁いた。深雪は恐怖のあまり頷くだけだった。
 村川に連れ込まれた深雪が、犯される。久しぶりの深雪の体に燃え上がる村川。村川は執拗な愛撫を繰り返しながら深雪を脅す。村川は勤めていた証券会社が倒産して今は無職の身上だ。さんざん深雪を凌辱したあげく、これから毎週のデートと小遣をせびり出す。「昔の借りを返せ」と言うのだ。「いやなら、夕暮れ族の売春娘だったことを旦那に言ってやる。それでもいいのか?」と脅した。
 湯上がりの二人が深刻な顔付きで話し合っている。深雪はそれから半年もの間、村川の言いなりになつていると言う。「もう、自由になるお金もないし…どうしたらいいの」と涙を流す深雪である。同じ売春バイトをしていた有美にとっても、これは他人事ではない。深雪は「夫に昔のことを知られたら、きっと離婚されちゃうわ。あの男をだまらしてくれたら、お礼になんでもするわ。お願い何とかして」と有美に泣きついた。考えた有美は「…伸雄さんの浮気を許せるのなら、私が村川を黙らせてあげる」と答えた。「それ、どういうこと?」と尋ねる深雪に「だって不公平じゃない。脅されたとは言え、あなたは昔の愛人と浮気をしているのに、伸雄さんだけに貞操を求めるなんて、そうでしょう?」と問い返す有美だ。深雪は渋々頷き「夫の浮気は許すから、あの男を何とか黙らせて」と頼んだ。
 有美が義理の息子と娘と夕食を取っている。そこへ赴任中の夫から定時の電話連絡がある。兄の賢は浪人中で予備校通い。妹の聖子は来年受験を控えた高校生。二人とも勉強熱心なまじめな子だ。一見した所、幸せそうな普通の家族である。
 ベンチに村川が座っている。有美を連れた深雪が来て、有美に「あの男よ」と教える。有美は頷くと深雪を帰し、気丈に一人男に近づき「これ以上、深雪に付きまとうのは止めて、さもないと警察に訴えるから」と強く迫った。村川はそれを聞くと笑って「できるならやってみろ。表ざたになれば、すべてが旦那に知られる。そういうお前も昔の深雪の仲間だろう。今日はお前があいつの代わりか?」と嫌らしく有美の体を眺めた。「代わりに抱かれてやってもいいから、もう深雪には近づかないで」と頼む有美に、村川は素直に頷いた。
 村川に犯される有美。されながら必死に頼む有美である。散々弄び、有美から小遣いまでせびり取った村川は「来週は必ず、深雪ひとりで来させろよ」と笑って出て行った。騙されて唇を噛み締める有美である。
 息子の賢と夕食を取る有美。そこへ娘の聖子から電話があった。
 携帯電話する聖子「友達の家で勉強してるから、遅くなるわ」と電話を切ると、盛り場に向かって歩きだす。
 シャワーを浴びる有美。それを覗き見する賢である。それを知って、わざと大胆に体を開いて見せる有美。 
 一人テレビを見ている賢。湯上がり姿の有美が来て、賢を誘う。賢はたまらず有美に抱き着く。二人の関係は前からなのだ。そこへ聖子が帰って来て、母子の情事を覗き見してしまう。激しいショックを受けた聖子、たまらず家から飛び出す。
 情事の後で、有美は賢に『おやじ狩り』を頼む。驚く賢に「友達を恐喝する悪い男を懲らしめたいの。してくれたら、いつでもあなたを抱いてあげるから」と抱き鎚る。頷く賢だ。
 夫の伸雄に抱かれる深雪。村川の事が心配の深雪は気が乗らない。そんな様子の深雪を心配する伸雄。深雪は「ちょっと気分が悪いだけ」と嘘を言い、伸雄に甘えて見せる。
 村川がベンチで待っていると、急に賢たち数人の若者が襲い掛かる。袋叩きに合う村川。その様子をしばらく見ていた有美が、賢たちを止めてポロポロの村川に言った「なめんじゃないよ。これ以上、深雪に付きまとうと、ほんとに命がないよ。あんたそれでもいい?」「許してくれ、もうしないから」と必死に謝る村川である。
 深雪に電話する有美。村川のケリがついたことを知らせた。それを聞いて喜ぶ深雪だ。次に有美は伸雄の会社に電話して、食事に誘った。
 昔話に盛り上がる有美と伸雄。酔った勢いでしなだれかかる有美を抱きしめる伸雄。伸雄も満更でもない。
 伸雄に抱かれる有美。有美は昔から好きだったこと、深雪に取られて悔しかったことなどを告白する。有美は今度の休日に温泉行きを約束した。
 有美が待っていると、伸雄がやって来た。しかし伸雄は有美との浮気を断った。驚く有美は「どうして? 深雪の事なら大丈夫。あなたの浮気は許すって約束してくれたわ」「そうじゃないんだよ」と伸雄「あいつもバカだなあ。君によほど弱みを握られたのか。学生時代の『夕暮れ族』のことなら知ってるよ」と言う「ええつ!」と驚く有美。「そんなこと、とうの昔から知ってたよ。男仲聞じゃ有名な話さ、君たちのしていたバイト。僕は売春バイトを知ったうえで、あいつと結婚したんだ。だから僕は今でも気楽に遊べるんだ」とあっけらかんに言う。そのとき伸雄の携帯電話が鳴った。伸雄は誰かをこの部屋に呼んだ。「君には悪いが、今、援助交際って奴やっててね。僕はそっちの若い娘と楽しむから、君は一人で風呂でも入ってゆっくりして行ったらいいよ」と言う。要するに振られた有美は呆れ返る。そこへ一人の女子高生がやって来た。それは何と聖子である。互いに驚く三人。すると聖子が開き直り有美に言う。「ママに、私が男に抱かれる姿を見て欲しいの。いつもお兄ちゃんを抱いている姿、私に見せつける仕返しよ」と伸雄に絡み付く。訳を知った伸雄は「これは、おもしろい」と大胆に聖子を抱く。義理の娘の妖艶な姿を見せつけられる有美、逃げることも出来ずに唖然と見つめる有美だった。現代のコギャルは、有美たちの昔の『夕暮れ族』より、ずうっと進んでいたのだ。