女子大生の亜矢は仕送りで何不自由なく暮らしているが、商業誌から声がかかって天にも昇る気持ちだ。電話を切ってルンルンしている亜矢の姿に、村田は不安を感じた。
高口に会って話を聞くと、女の視点で性風俗のルポをして欲しいというのだ。とてもそんなものは書けないと断る亜矢だが、高口は情熱的に説得する。人気ノンフィクションライターの家内荘子だって、スタートはエロ小説家だったことを聞かされる。高口に説得され、やる気になる亜矢。
村田は亜矢から高口の話を聞き愕然となる。「どうしてお前が性風俗なんか書くんだよ」と村田は大反対をする。けれども亜矢は自分の可能性を確かめてみたいと内心思っていた。
高口は亜矢を会員制のSM倶楽部に連れていった。この倶楽部は大御所・奥津青山が主催し、会員の前で秘技を披露する。亜矢が見学に行った会合には、深見玲子がM女としていたぶられた。
会の雰囲気に、なぜか興奮を感じた亜矢だった。その後、奥津と玲子にインタビューをしてその奥深い世界に感動する。
亜矢は、早速SM倶楽部の原稿を書いた。発表されると、読者の反応も大きい。すっかり亜矢は有頂天になっていた。そんな亜矢を村田はもう止めることが出来なかった。遂に村田は亜矢から去って行った。
高口は、今度はスワッピングに亜矢を誘った。主催者・宮川と夫人の陸美に酒を勧められ、亜矢はすっかり酔っ払ってしまった。連絡に手違いがあり、会員は誰も来なかった。「ねえ、この四人でスワッピングしない?」と陸美は二人の男を誘った。
その直後から亜矢の意識はなくなって行った。