里佳には付き合っている男佐伯要がいる。要は性格が優しすぎるのか、自信が無いのか、すべてに受け身体質で頼り無い男。最初はそんな要をかわいいと感じていた里佳だったが、余りにも自分の意志がないので、最近は距離おいて付き合っていた。
白百合会の事務所で、里佳と同僚の森川早知江が男の事について話している。早知江はボランティアで知り合った、中丸時夫と付き合っている。時夫との年の差は40歳くらいあるが、仲が良い。早知江は「おじいちゃんていいのよ。勃起する男なんて、射精しちゃえば終わりだけど、おじいちゃんには終わりがないんだから。朝までだって、ずーっと舐めてくれるのよ」と里佳に自慢し、「里佳もうちで探してみいたら?」とおじいちゃんをススメた。すると、そこに時夫がくる。そして二人仲良く事務所を出ていった。残された里佳はふと予定表を見る。「やだ、早知江ったら、ホームヘルパーの当番、忘れているじゃない。しかも大和田さん・・・」大和田は昭和一桁生まれの頑固親父だった。
大和田家についた里佳は、さっそくシンクに積まれた食器から洗いはじめ、掃除、洗濯とテキパキと仕事をこなした。そして階段を掃除していると、大和田が里佳にちょっかいを出し始める。階段下から里佳のスカートの中を覗いたり、尻を触ったり。「キャ!何するんですか」と里佳が言うと「フン。女は男の為にあるんだ。それぐらい、当然だ!」とまったく反省の色がない。散歩に出かけても「女は男の影を踏まないように、三歩後ろを歩くんだ!」とまさに頑固親父。里佳が「時代が違います!」と言っても、まったく聞く耳を持っていなかった。
その夜、里佳は大和田に抱かれる夢をみる…。