数日後、北見の研究室に看護婦の杉田りえが入って来て、紙袋を置いていった。中にはビデオテープが入っていた。デッキにセットして画面を見ていた北見は次第に引きつけられていく。それは裏ビデオだった。激しく絡み合っている女の顔は久美そっくりだ。久美に激しく詰め寄る北見。だが久美は必死に否定をした。いたたまれなくなった北見は、久美の衣服を荒々しく剥ぎ取り、無理矢理男性自身をネジ入れた。「私じゃない……私じゃない……やめてよ」久美は必死に叫ぶが、突き上げれば突き上げる程、ビデオの女のよがり方とそっくりだ。「やっぱりお前だ…」北見は絶望したようにがっくりとしてしまう。
翌日久美はりえにビデオの出所元を問いただした。そして先週まで入院していた患者から手に入れた事を聞き出した。
久美は、駅前のスナックを訪ねた。その患者とはマスターの石岡だった。石岡は感動の面持ちで、例のビデオの素晴しさを語った。久美は逃れるようにその場を去った。
一方北見は、酒を煽ってショックを紛らわそうとしていた。泥酔状態で帰宅した北見を待ち受けていたのはりえであった。そして北見は、自分を慰めるかのように、りえを獣のように荒々しく犯してしまう。
久美の元に石岡から電話が入った。ビデオを撮った男に会ったというのだ。久美は指定されたラブホテルの一室に赴いた。マジックミラー越しに男女が絡み、そしてカメラ。ビデオの撮影現場だ。石岡とラブホテルのオーナー・鳴海はそこで久美を犯しにかかった。石岡達は、裏ビデオのスターとやりたかったのだ。二人は容赦なく久美を責め立てた。
ある時公園で、久美はビデオに出てた男、宮野徹(23)と出会った。久美は徹を急き立てると北見のマンションに向った。