日曜日、和也は街で光子を見かけた。彼女はジュエリー・ショップから小さな袋を嬉しそうに提げて出てきた。和也は光子の女性としての素顔を見て胸を高鳴らせた。
数日後、会社で経理の金がなくなるという事件が発生した。和也の恋人でもある同僚の恵利香はそれを光子のせいだと疑った。最近、光子の服装や化粧品が変わったことを不審に思ったからだ。和也はむやみに人を疑ってはだめだと恵利香を諭すが、恵利香は聞く耳を持たず、上司に報告した。
上司はビル管理会社にそれとなく伝えた。光子は無実を訴えながら、結局仕事をやめた…。