「もう結婚はいいわ、面倒よ」というのが彼女の口癖だ。
しかし、そんな彼女にも実は心に秘めた男がいたのだが…。
その日も、絹恵はチーフパーサーの佐川が東南アジア勤務の際に持ち帰った、媚薬を使って、オナニーに耽っていた。軟膏状の媚薬を陰部に塗ると、女も男も、敏感になり、大いにセックスを楽しめるというのだ。確かに、いつもより濡れてしまうような気がしたが、…やはり、一人では物足りない。
数日後、同僚スチュワーデスの萌と共に媚薬を楽しむことにした絹恵は、佐川を呼んで、3Pをすることにした。3人は時々3Pを楽しんでいたのだ。
ところがその日佐川は、機長の後藤を連れてきた。佐川は4人で楽しもうという腹だった。真面目な後藤は佐川の思惑など知りもしない。絹恵は後藤が現れたのに驚いていた。彼女が密かに思いを寄せていた男が後藤だったからだ。
後藤はバツイチの男で、現在は独身。スチュワーデスたちからも慕われ、人気があった。4人は待ち合わせのレストランで食事を摂りながら会話を弾ませた。いつもは一番積極的な絹恵が、後藤の前では後込みしてしまうのだった。好きな男の前では、簡単にはしたない姿は見せられないのだ。しかし、そんなことはおくびにも出さず、急用を思い出したと、絹恵は早々に退散するのだった。
結局その日は、佐川と萌だけがセックスを楽しんだのだが…。
そんなことがあってから、絹恵は後藤を以前にも増して意識するようになっていった。そして絹恵は今まで遊んでいたのが嘘のように男遊びをきっぱり止めたのだ。だからといって絹恵は後藤にアタックするわけではなかった。本心を言い出せない気の弱いところもあるのだ。
そんな絹恵を佐川がからかった。
「さんざん遊んでおいて、なにが純愛だよ」そう言って、躰を求めるのだ。
そんな風に求められるときっぱりと断れないのだ。2人は例の媚薬を使って楽しむのだが…。