犬と後家さん 腰巻の中で

  • 2018/10/06
出演者:
高岡愛
酒井あずさ
風間今日子
監督:
新田栄
上映期間:
2018/10/13 - 2018/10/19
上映時刻:
10:00~
ジャンル:
シアター:
今日は田中江梨子の(交通事故で亡くなった)夫・政人の四十九日の法要。納骨式を終え自宅に戻った彼女は、故人との楽しかった日々を回想する。
 江梨子が想い出に浸っていると、突然、政人が飼っていた愛犬・クロが吠え出した。江梨子はあまりクロが好きではない。なぜなら、生前政人のクロへの愛情が尋常でなかったからか、嫉妬していたせいかもしれない。
 「クロ、静かに!」厳しい口調でなだめる江梨子。とそこへ、政人の姉・田中かすみ、弟・良人、良人の妻・みずほがやって来た。かすみとみずほは、江梨子に政人と結婚したとき(政人は二度目の結婚)に交わした遺産の破棄の約束を確認する。そして、一周忌の法要が済んだら良人への家督譲渡(政人は代々経営する着物会社の社長だった)、さらに家も出て行くように言い渡したのだった。しかも、クロも一緒に。
 その夜。家に帰った三人が話しをしている。義妹に対して、言い過ぎではないかという良人に、そんな事だからいつまでも出世できないのだと言い返すかすみとみずほ。「あんな、どこの馬の骨か知れない女に会社を取られてたまるものですか!私のいう通りにしていたら、あなたは今の会社を辞めて、田中呉服の次期社長になれるのよ!」と言う。気の弱い良人はそのまま二階に上がって寝てしまう。邪魔者がいなくなった部屋で、かすみとみずほのレズが始まる。
 翌日。江梨子は庭の片隅を掘り返そうとしているクロを見つける。「何やってるの、クロ!」だが、江梨子に怒られ、淋しそうなクロの瞳を見るうち、「この子ももうすぐ追い出されてしまうんだわ」と自分と似た境遇のクロに同情を寄せるようになる。
 気分を紛らわそうと、江梨子はクロと散歩に出た。クロと土手を歩いていると、さすが空前のペット・ブーム、同じように犬を連れた人たちとすれ違った。
 川の流れを眺めながら、江梨子はふと思う。「これから先、女ひとりでどうやって生きていこうかしら?」不安が江梨子を襲う。とその時、クロが突然、江梨子の元を離れて走り出した。見るとそこにはペキニーズ・ガンモを連れたイケメン男性・笠原竜一が立っていた。犬好きと見えて、クロを撫でたりしている竜一。ひとしきり、犬の話題で盛り上がる。
 夜である。久しぶりに男の人と会話が出来て、楽しそうな江梨子。クロに餌をやった江梨子は、ひとりワインを飲む。政人の生前は、よくこうしてふたりでワインを飲んだものだ。故人は、酔うと江梨子を可愛がってくれた。バターや生クリームを江梨子の股間に塗って舐めてくれた。政人との愛撫を想い出しながら、バターを股間に塗る江梨子。すると、その様子を見ていたクロが彼女の股間をペロペロと舐め始めた。初めは驚く江梨子だったが、政人の丹念な舌遣いを想い出させるクロのそれに、次第に身を任せていく。