退職金という名目で、矢木澤から受け取ってしまった金を、後腐れなくソープで使うことにした。ボーイに27歳と聞いたはずが、実際のレイミは大幅にサバを読んでいた。愛想もやる気もない、そんな熟女の豊満なカラダの下敷きにされ、窒息寸前のカズオ。
荒んだ気持ちのまま、スナック「ひまわり」に入ったカズオは、ホステス・ミカヨに目を奪われる。屈託ない表情で笑顔を絶やさない彼女は、まるで天使のようだ。そんな彼女には軽い知的障害があり、店のママ・アケミがさりげなくサポートしていた。
すっかり気持ちも癒やされ、店を出た帰り道、カズオはマナミと恋人のホスト・アツシの痴話喧嘩に巻き込まれ、酷い暴行を受ける。そこへ通りかかったゴロウは放置することができず、妻・アケミの店「ひまわり」に連れて行く。以来、カズオの頭にはミカヨの天使のような笑顔ばかりが浮かび…。