ある日、雑誌の撮影で憧れの盟子と会った。実物の盟子は貴之の想像以上に素晴らしく感じた。それからというもの貴之の偏執狂とも思える盟子への異常な関心が煮え滾ってきた。
盟子の部屋に盗聴器を仕掛『白衣羞恥心 私が、痴女になった理由』スチール2け徹底的に私生活を調べる。そして、時間の許す限り盟子を尾行し、彼女の写真を撮った。盟子の私生活の細部まで知ることによって一体感を持つことができる。それが貴之の愛の現れであった。
日増しにエスカレートする貴之の行動。盟子の留守中に部屋に忍び込み、盟子の食器で食事をして、ベッドに入って盟子の残り香を嗅ぐ。そして猫のように自分の匂いを盟子の物に染み込ませた。
そんな幸福の絶頂にいた貴之を、突然不幸が襲った。盟子に男がいた。
「濡れてる、一杯濡れている……」
盟子の美しい顔から想像もできない淫らな声が盗聴器から流れてきた。貴之の胸が怒りで爆発しそうになった。
「僕の代わりに指を入れて、さあ……」