白井喬二の原作をもとに、佐々木康監督らベテラン・スタッフと片岡千惠藏ら時代劇スターが一堂に会して放つ新選組風雲録。近藤勇ら新選組お馴染みのエピソードとともに、維新前夜に躍動する佐幕・勤王派の群像が浮き彫りにされていく。
勤王攘夷へと大きく傾きつつある幕末。徳川幕府は、その流れを堰き止めるべく新徴浪士隊を編成するが一年足らずで解散。この幕府の態度を快しとしない隊士たちにより、新たに新選組が発足された。江戸の試衛館にその人ありと謳われた近藤勇とその一派・土方歳三、沖田総司、永倉新八らの面々に水戸浪士・芹沢一派である。そんな折も折、勤王派を名乗る何者かによる強盗事件が続発。それが芹沢一派の仕業だと知った勇は、芹沢を一刀のもとに倒し、退陣を決意。だが、会津候に窃盗されて一層の忠誠を誓うのだった。そんな中、池田屋で桂小五郎を中心に勤王派が会合を持つという情報が入る──。夏の訪れを告げる祇園囃子に乗って、新選組の総力が池田屋に雪崩込んだ。
片岡千惠藏の新選組鬼隊長・近藤勇を中心に、大友柳太朗、大川橋蔵、高田浩吉等の勤王の志士、月形龍之介、若山富三郎、伏見扇太郎等の新選組隊士がぶつかり合う豪華巨篇。